やっぱ好き ページ15
放課後に、空き教室に行った。
「えーと、君が雪菜？」
「あ、はいそうです」
名簿と顔を交互に見てる。
三上先生の言う通り、確かにかっこいい。
「えっと、加藤先生？ですよね？」
疑問符多すぎだろ、と言いながら笑う。
「えー、こんなに多いなんて聞いてないです」
そう、加藤先生に渡されたのは五枚の数学プリント。
しかも裏表両面。
「まあ、しょうがないなあ。あの先生しれっと大量のプリント作ってたし」
「サイコパス何ですか三上先生」
「いや。なんか雪菜がうげ……とか言ったから仕返しするとかなんとか」
「それ意味が違う……」
「へ、どういう意味？」
あ、これ不味いやつだ。絶対やばい。
「い、いや、何でもないです」
「いやしっかりとばれてるし」
「な、何のことでございましょうか」
「動揺してるだろー」
加藤先生ちっとも引かないなあ……。
そんなんだとモテないですよ。
って言おうとして止めた。
今更思い出したけど、加藤先生はファンがめちゃくちゃ多い。
本人に自覚がないけどね。
「今ちょっと話しただけで分かったんだけど、お前三上先生のこと好きなんだろ？」
うわー、ばれた。
「まあ否定はしないけどな」
「って、否定しないんですか」
「けどなかなか難易度高いだろ。あの人人気だし」
「うー……」
それはあなたも同じです、加藤先生。
二大勢力だからね！？
この学校の一番と二番人気先生は三上先生と加藤先生じゃん？
加藤先生が一番で、三上先生二番。
ってそんなことはどうでもいい。
「さっきから百面相してるけど大丈夫かよ」
「大丈夫です！」
慌ててプリントを全部解く……いや、解けない。わかんない。
「数学苦手？」
「に、苦手です……」
よりによって、加藤先生も数学の担当。
「あとちょっとだから頑張れ」
「はーい……」
けど、こんな話しててもやっぱ三上先生のことばかり考えてる。
やっぱり、三上先生のこと好きだわ。
「……応援してるからな」
陰で俺はこそっとつぶやいた。
雪菜って子、三上先生のことが好きだっていうし。
だけど、応援してるなんて言っちゃいけない。
まあでも、俺は肯定するわ。頑張れよ。
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桜雪☆(プロフ) - ミカン大福さん» コメント今更気づいてごめんなさい！コメントありがとうございます！作者も惚れます(*ﾉωﾉ)← (2018年8月1日 19時) (
レス) id: 7ff7ae767b (このIDを非表示/違反報告)
ミカン大福(プロフ) - おお、先生性格いい……惚れるわ♪(/ω＼*) (2018年6月11日 20時) (レス) id: 5ee3315df5 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪☆(プロフ) - アリサさん» コメントありがとうございます！ (2018年4月14日 18時) (レス) id: 7ff7ae767b (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - 先生、かっこいいですね(・∀・) (2018年3月29日 12時) (レス) id: b38895223a (このIDを非表示/違反報告)
桜雪☆(プロフ) - みるくちょこれーと。さん» コメントありがとうございます！恋愛小説を書いたことが無いので文章がおかしな部分があるかと思い、不安でした。そう言っていただけて嬉しいです！ (2018年3月22日 16時) (レス) id: 7ff7ae767b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪☆ | 作成日時：2018年2月25日 16時
