運命の出会い。 ページ3
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『Aさん、そろそろ家を出ないと学校に遅れてしまいますよ！』
まだ若干の肌寒さの残る四月。
桜が満開に咲き乱れておりました。
私の家のお庭には、一本の大きな桜の木がございまして、毎年この季節になると私は毎朝その木を見つめておりました。
そのせいで何度も学校を遅刻してしまい、よく先生に怒られたものです。
『トメちゃん、ごめんなさい！今でます！』
当時の私のお世話係りをやっていてくださったのは、19歳のトメ子さんという女性の方でした。
とても明るく元気で、着物姿がとても綺麗な方でした。
私には姉がいなかったので、彼女は本当の姉のような存在でした。
トメ子さんは、私の世話はもちろん、和也さんの身の回りの世話も全てやっておりました。
ご飯の支度、家の掃除、私たち家族のお世話。
それ等を全て、トメ子さんが一人でやってくださってました。
『桜は帰ってきてから、いくらでも見てください！！笑』
『はーーい！いってきます！！』
当時の日本には今のような高校というものはなく、女学校という女性だけが行く学校がありました。
勿論、男性にも学校はございます。
ですが、当時の日本では女性と男性が一緒に授業を受けることはなかったのです。
私は当時16歳でしたので、高等女学校五年でした。
最高学年として、勉学に励み母のような医者になる。それが夢でした。
その日も、家を出るのが遅かったため、走りながら登校しておりました。
桜の桃色と、空の青色がキラキラと光っていて、私は周りを見渡しながら走っていました。
だからです。
前を見ていなかった私は、目の前に人がいることに気がつくことができなかったのです。
“ドン！！”
「痛っ！」
『うわっ！！』
最初は大きな岩でも置いてあるのかと勘違いしました。
でも、岩にしては妙に柔らかい…
そんなことを考えながら、私はゆっくり地面へと転げ落ちていきました。
きっとあの瞬間を父が見ていたら、血相を変えて飛んできたことでしょう。
それくらい盛大に転びました。
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ユキ(プロフ) - Aさん» お返事おそくなりました(;_;) そう言っていただき、ありがとうございます笑 (2013年8月14日 16時) (
レス) id: 37a1325df2 (このIDを非表示/違反報告)
A - なんか新鮮でいい！(笑) (2013年8月12日 14時) (レス) id: cfea7a87e6 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - popoさん» こちらの話も、短編の話も読んでくださっていて、本当にありがとうございます(*^_^*)ゆっくり更新ですが、これからもよろしくお願いします！！ (2013年5月24日 10時) (レス) id: 37a1325df2 (このIDを非表示/違反報告)
popo(プロフ) - どんな世界が広がるのか楽しみにしています！短編の方ではせお話では号泣してました〜ドンへのお話はどうなるのかドキドキ、ワクワクしていまーす！ (2013年5月24日 0時) (レス) id: 5ceb8508dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキ | 作成日時：2013年5月23日 17時
