おつかれさま。(和) ページ28
リアル
今日は珍しく仕事が昼過ぎに終わったから。
社会人として毎日奮闘してる彼女に代わって、夜ご飯を作ることにした。
ご飯を炊いて、野菜とお肉を煮込んで、味噌汁も作って。
本気出せばなんでも作れちゃうからね?
彼女も俺が作る和食は美味しいって、毎回褒めてくれるから、
いつものお礼がわりに、少しでも手の込んだものを作ってあげたくなっちゃうんだ。
日が落ちて来た18:30ごろ。
Aが帰宅した。
「おかえり。」
「ただいまぁ…」
「んふ、おつかれだね?」
「んーん。ご飯、作ってくれたの?」
「うん、もうできてるから。着替えておいで?」
「はぁい。」
仕事でなんかあったかなぁ。
普段からのんびりしてるけど、
今日はちょっとふわふわしてる…。
笑顔も、喋り方も、いつもよりふわふわ…。
テーブルに食事を並べ終わったのと同時に、
ゆるっとした格好になってAが戻って来た。
「さ、外寒かったでしょ?
あったかいうちに食べよう?」
「…ん、かず……ごめん。」
「ん?」
「食欲…ないかも。」
「…体調悪い?」
「んー……。」
少し青白く見えるAの頰を両手で包み込んでみる。
熱っぽさは感じられず、むしろ冷え切っていて驚いた。
「食べれそうなやつだけでいいから。
食べなきゃ余計しんどくなるよ?」
「うん、いただきます…」
「うん、無理せずね…
お茶、あったかいのに変えよっか。」
煮物はあっさりと味をつけたし、
食欲がなくても少しなら食べられるはず。
さりげなくご飯を下げて、
代わりに暖かいお茶を用意した。
ゆっくりと食べ進めるAをちらちら確認しながら、俺も夜ご飯を食べる。
「かず…」
「ん?いいよ無理しないで。もうやめとこっか」
「ん、ごめんね……」
「気にしないで。ソファで休んでて?」
お味噌汁を少し飲んで、煮物の野菜をつまんでたところで限界が来たみたいで
食器をキッチンに戻そうとするのを制して、
肩を抱いてソファに寝かせ、ブランケットを掛けた。
「寒くない?」
「ちょっと…さむい……」
ん〜。熱が出るのかなぁ。
「気分悪いとかは?」
「それはだいじょうぶ…」
目、瞑っときな?ってしばらく様子を見て、
すぅっと眠りについた頃を見計らって食事を再開した。
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いちご0726(プロフ) - chatonさん» お返事ありがとうございます。是非リクエストさせて下さい!考えときます笑 (2017年10月6日 12時) (レス) id: b0881e1a58 (このIDを非表示/違反報告)
chaton(プロフ) - いちご0726さん» もちろんです!!こんな仕上がりで良ければ、ぜひまたリクエストお願いします! (2017年10月6日 12時) (レス) id: a194bd5336 (このIDを非表示/違反報告)
いちご0726(プロフ) - リクエスト書いてくださり、ありがとうございました!すごく甘々でとても楽しく読ませて貰いました!またリクエストさせてもらってもいいでしょうか? (2017年9月5日 21時) (レス) id: b0881e1a58 (このIDを非表示/違反報告)
chaton(プロフ) - じぇいさん» じぇいさん!ありがとうございます!お話かたより過ぎですよね…(笑)でも、弱ってる人に優しく甘い彼らが大好きです…(笑) (2017年7月7日 9時) (レス) id: 44683843f8 (このIDを非表示/違反報告)
じぇい(プロフ) - 今回のお話も嵐さんがメロメロな感じが出てて甘々でにやけちゃいますね〜面白いです!無理なさらないように頑張ってくださいね!応援しています! (2017年7月1日 1時) (レス) id: 0b56e75e66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:chaton | 作成日時:2016年4月3日 0時