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第53話 神が笑った ページ9

早く立った方が有利だ、しかし、抜刀斎は立つ気力も生きる気力も
残っていないらしい


志々雄「ハアァァァッッッ!!」


赤い蒸気が体中から吹き出している志々雄は最後の1振りを浴びせるため
頭に響く声をあげ立ち上がった


斎藤は、顔をゆがめた
それは、一気にあがった炎、剣気を感じたからだろう

相楽「剣心!!」


やはり立ち上がらない
抜刀斎も何か感じているのだろう「本当の死」を

全身から力が抜け、血が出ていくのを感じる


志々雄「シャアァァァァッ!!!」


刀を振り上げた時


緋村「死ねない!死ぬわけにはいかない!!
俺にはまだ俺の帰りを待っている人がいるんだ!!生きる意志は何よりも…


何よりも強い!!」



時代とは怖いものだ、こんなにも人を変えてしまうなど…


志々雄「…違う、何より強いのはこの俺!!所詮この世は弱肉強食
強ければ生き弱ければ死ぬ!!生き残るべきは者はこの俺だ!!」


……その状態で生き残れると思ってんのかよ


「志々雄様がついに、ついに限界を超えられた!!」


ゴォッ



何も知らないお前がよく言うぜ、限界を超えるというのはな
コイツにとって死、体が高熱をやどし燃えるってことなんだぜ、





ゴオォォォォォォォ




渦のように志々雄の体を包み込む炎


斎藤「人体発火…」


貴方「限界を超えて異常体熱が自分の脂と燐分を燃やしただけの事さ」


炎は由美まで包み、志々雄の高笑いと共に跡形もなく消え去った



蒼紫「幕末の炎から出し修羅が再び炎をまとって地獄へ還っていく……」




方治「志々雄様…認めぬ!!私は認めぬ!!この勝負志々雄様は勝っていた!!」ダンッ

床を大きく叩き、泣きわめく子供のようだ


斎藤「違うな、この勝負生き残った方の勝ちだ
強ければ生き、弱ければ死ぬ

奴自身が言っていたことだ…」


蒼紫「過去から現在へとつながる時間の流れが…
志々雄真実に勝利を許さず、抜刀斎に味方をした…





生きるべき者を、選んだんだ…」



貴方「結局…神は抜刀斎に笑ったの…か」








その時、抜刀斎の手にあったのは
由美がこの闘いでずっと持っていた時間の止まった時計









もうことこの時計は一生…動くことはない

第54話 阿呆が→←第52話 駒形由美の幸せ



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冬風青(プロフ) - 相馬いいですよね、おれも好きです。菅野文さんの漫画に出てくるんですけど相馬×野村利三郎がめっちゃかっこいいです!「北走新撰組」 (2014年12月4日 21時) (レス) id: dc78d8f89d (このIDを非表示/違反報告)
冬風青(プロフ) - を持ってなくて......同じくめっちゃ欲しいんです。因みに薄桜鬼ミュージカル行けるようになりました!めっちゃ嬉しいです! (2014年12月4日 21時) (レス) id: dc78d8f89d (このIDを非表示/違反報告)
冬風青(プロフ) - ヒスイさん» 薄桜鬼のゲーム持ってないんですよ.....まずpsp? (2014年12月4日 21時) (レス) id: dc78d8f89d (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - 後、相馬さんにはまりました。北翔伝聞いて可愛いな~と思いました (2014年12月4日 21時) (レス) id: 7896ffd939 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - こんばんは。久しぶりにコメします(笑) 小説読んでいて大阪城行きたいな~と思いました。テストが終わり今は黎明録見てます。あの、薄桜鬼のゲームって持っていますか?買おうか迷っていて… (2014年12月4日 21時) (レス) id: 7896ffd939 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冬風青 | 作成日時:2014年9月27日 11時

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