廃刀令の中、刀を２本差している奴は元新選組~最終章

第４９話　殺しはしない ページ5

志々雄「ﾌﾌﾌ…ハハハッｱｰﾊｯﾊｯﾊﾊｯ」


志々雄の高笑いは俺の頭によく響いた


「いや…まだ早い…」

志々雄「おっとすっかり忘れていたぜ、確か負け犬が残っていたな」


貴方「蒼紫…」

腹を押さえ、安定しない足つきで歩いてくる


ここに来るからには、志々雄と戦うつもりか


貴方「蒼紫、下がれ」

俺がこいつを殺すんだ

志々雄「お前がか、面白い」


「志々雄様！！」


ずいぶんと過保護だな


貴方「俺がお前を葬ると言ったはずだ、こいつらが死んだ以上俺が殺す」

刀と抜き、構える


さぁ、俺のゲームの始まりだ。楽しませてくれよｫﾆﾀｧｯ


志々雄「ｼｬｧｧｧ‼‼」


炎の敵と言ったら、水か…風だろﾆﾔｯ

貴方「吸い込まれろ、炎もろども」

俺は一振り志々雄の隣に打つ


重い、空気が重い

志々雄「やはり、お前は違うようだな！！」


こいつらと同じにするなよ


ｶｷﾝｯｶﾝｯ

お互いの刀が重なり合う


貴方「そろそろ潮時かｧ？」


突きが得意なのは、斎藤だけではない


三段付き


貴方「ﾊｯﾊｯﾊｯ‼‼」


俺の放ったものは志々雄の頬を傷つけただけだ」

お前が初めてだぜ、俺の三段付きをすべてよけたのは



志々雄「もらったァァァァ！！」ボオッ


流石にきついか、この距離では熱い

俺には、まだ生きないといけない



ﾄﾞｺﾞｯ




「ｸﾞｯｶﾞﾊｯ」


ﾎﾟﾀﾎﾟﾀと落ちる血




志々雄「おい、斬るなんて一言もいってねぇぜ」


刀を振り上げたのが、間違えだった


貴方「ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ、ふざけんな」

俺はひざまづいた



志々雄「お前もこんなもんか、俺に１つ傷をつけて終いか」

ふざけるな、あんな抜刀斎に頼ることなど許されない


貴方「殺すといったはずだ、俺の前に現れた奴は確実に死ぬ」

縮地と言ったか


ンなもん、俺がすぐに超えてやるよ


志々雄「！！」


志々雄、お前には俺の姿がみえているか。しかし、仕留めはしないどこうか

抜刀斎の仕事を奪うつもりはない、これはただの時間稼ぎでいい



下を狙う





貴方「俺が汚れ役を引き受ける、殺しはしないが」


ｸﾞｼｬｧｯ

志々雄「お前ｯ！」









貴方「動きにくいだろう…？足の筋のすぐ横だ」


「志々雄様！！」


殺さなくて正解だったか…？



蒼紫「奴がお前より弱いとは俺にはどうしても思えん」


抜刀斎は白目をむいたままだが、立った

俺は頼ったわけじゃない、譲っただけだ

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