廃刀令の中、刀を２本差している奴は元新選組~最終章

第７０話　過去編第３話 ページ26

近藤「家来たちよくやってくれた！お陰で俺も顔が広くなった」


顔を歪める隊士がいるなか、総司だけは満足そうに笑っていた
その笑顔は隊士をもっと不愉快にさせた



そして、時はたち近藤は伊藤という奴を江戸から連れてきた

そいつは参謀という職つくようだ、まるで総長の山南さんを追い出すかのように


伊藤「参謀となりました。伊藤甲子太郎と申します。」


容赦端麗で弁舌、すぐ隊士らの信頼は深まった言った
一方の山南は暗く、影のようになっていった



貴方「山南さん、勘違いなどしないだろうな、」


山南「はい、私は新選組として誇りがありますから」


今にも消えてしまいそうな、近藤からも飽きたと言わんばかりの扱い


貴方「あんたは新選組に必要なんだよ、いなくならねぇでくれ」


山南「貴方に言われてしまうようになったんですね、私は」









西本願寺に屯所がかわり、反対だった山南さんも落ち着いてくれるだろうと思ったとき



貴方「山南さん、飯の時間だぜ」







山南敬助脱走







貴方「待ってくれよ.....死んじまうんだぜ？」



俺は誰にも言わず、馬を走らせた



俺の手に握りしめてる紙には



「江戸へ行く」








そんなことあってたまるか、初めて近藤さんが憎いと思った瞬間だった


他の人が気づく前に、探し出さなければ





俺も殺されんのかな、そんなことを考えながら馬を走らせた




山南「Aさん、何故貴方が.....」

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