廃刀令の中、刀を２本差している奴は元新選組~最終章

第６４話　俺の正体 ページ20

緋村「まさか…鳥羽伏見の戦いでござるか？」

貴方「…そうだが、お前が姿を消した戦いさ」


抜刀斎が立ち、向き合う状態になる


緋村「…お主の過去を過ぐる訳ではないでござるが、弟の責任として
聞かせてもらうでござる


縁が斬った愛しい人は、新選組１番隊組長沖田総司ではござらぬか？
そして…黒羽蒼、お前は女子」


あぁ、頭にきてそんなことまで口走ってしまったか


貴方「…別に否定する気もない、俺はとにかく縁とやらを殺さなければ
気が済まない」


緋村「それは気が早いでござるよ、拙者の仲間たちが戦ってくれている
…それに、沖田が殺された原因は拙者が作ったも同然でござるから、拙者が
かたずけるでござるよ」

んなの無理だ、お前の目でそれが出来るとは思わない


貴方「ふざけんなよ、俺はお前の過去なんか知らねぇんだよ
だが総司が死んだのはお前のせいだと言っていい」

俺がそういうと、神谷薫は頭に血が上っているのか俺に明らかに殺気を向けている

薫「剣心のせいじゃない！！」

貴方「…けど１つ聞いていいか、お前の妻緋村巴は笑って死んだか？泣いて死んだか？」


緋村「…巴は…笑って、泣いて死んだ」



あぁ、幸せで死んだのか
愛する人に見守られ愛する人に傷を残して生かし死んでいったのか


貴方「そうか、総司は泣いて死んださ、苦しい顔してふざけた言葉を言って
死んでいったｯ」




その時のことが忘れられない







「死ねるかァ！！！」


この声は弥彦と言ったか、いい大人相手して戦っていたのか

その時抜刀斎が駆け寄り、闘い抜いた弥彦を抱き上げた

神谷薫は弥彦が生きていて安心し、腰が抜けたといった、
戦いの中だというのに笑いが途絶えない





「闘いの最中に談笑とは相も変わらずここの連中は阿呆ばかりか」


この声は…と思うと手の長い化け物が薫を襲うが抜刀斎によって助けられた
見ているだけで気分が悪い


「ﾌﾝｯ化物の分際でよく吠える」


相楽「て…めぇ生きてやがったのか」

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