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原作でも、最初お姉ちゃんに強い強い嫉妬を抱いていたのも、よーーく知ってます。
玲夜様に恋愛感情がないと断言しても、正直一部読者の目から見たら、貴方の一方的な片想いにしか感じませんでしたけどね。
でも、それはどうでも良いんです。
あの鬼が、誰を好きになろうとどうだって良いんです。
しかし、そういう事か。
桜子様が私にこんな事を頼んだのも
桜子様が私の存在を知る事になったのも
花梨への評価が高いという意味で、お姉ちゃんの不安要素を原作以上に創り上げたのも
私の破滅へのタイムリミットを縮める要因を創ったのも!
全ては…全てはあの鬼が元凶か、荒鬼高道ぃぃいいいいっ!
「あっ、花梨様。いくら高道様が花梨様を高く評価をしたとはいえ、柚子様より良いという意味ですから、お心が変化する様な事は」
「ありません」
「でも心変わりも」
「あ・り・え・ま・せ・ん」
「あら?」
「天変地異が起きても、明日世界が滅びようとも、突然明日違う世界に転生しても、私は…花梨は…絶っっっ対に!あの鬼のあやかしに好意は抱きませんっ……むしろ、殺意が湧きます!何を考えているの、あの鬼は……!お姉ちゃんを陰で貶すなんて、悪女の花梨と同じくらい卑怯な手を使うじゃないの…!そんな主のいない所で陰口をほざく奴なんて、人間やあやかしや性別関係なく、なんて醜いのかしら…!」
「(怒らせてしまわれた…?安心ですが…同時に別の意味で不安ですわ)」
「……飲み物のおかわりをしに向かいます。桜子様の分も注文しますわ」
「…では、お願いしてもよろしいでしょうか?」
一度頭を冷やす為にも、私は席を離れる。
桜子様は巨峰のスムージー…私も何か冷たい物を飲もう。
「むーん…改めてメニューを見ると…本当に豊富ね。ラテだけでも上から、ソイラテ、カフェラテ、紅茶ラテ、抹茶ラテ、ココアラテ…」
それにしても…これ以上別の鬼が接近してくるのも危険だ。
何か打開策を…
しかし、人間の私が鬼相手に出来る事なんて…
こうなったら一か八か…
「……大量の大豆を購入しないと」
節分で鬼が逃げるとされる大豆。
気休め程度ではあるけど、新たな鬼が近付いたら追い払おう。
特に荒鬼高道は…むしろ倒す気でいよう!
この際福はいらない。鬼だけ私の前から現れない様にと願いを込めて!!
しかし、私は愚かにも気付けなかった。
私の名案に、とんでもない矛盾が隠されていたという事を……
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シャリファ(プロフ) - はい瑶太がなんかやらかすフラグ‥もう原作もしも花梨が改心してもあんま意味なかったかもですね (2月13日 8時) (レス) @page33 id: 8b3e245298 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 氷柱さん» もちろん、わかっています。後のお楽しみっていうのがありますし。 (2月13日 7時) (レス) id: e1f8464f5a (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - 真理さん» 一先ず両親が原作通り地獄に堕ちるのは確定です。瑶太と菖蒲と後何人かにはどんどん破滅・地獄フラグを建たせていく予定です。それが各々フラグが折れるor破滅ENDを迎えるかまではまだ言えませんすみません。 (2月13日 2時) (レス) id: 454fdc4e71 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 氷柱さん» まぁ、そうですね・・・。改心してくれればそれでいいです。瑶太は両親と共に地獄に堕ちて欲しいですけど。 (2月12日 23時) (レス) id: 211f054fc3 (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - 真理さん» ご丁寧にありがとうございます。茉莉に関してはこの後重大な鍵を握るキャラではあります。確かに茉莉は頼もしい設定ではあります…が、今言えるのはそれだけです。尚、花梨の友達・菖蒲に関しては瑶太と共に痛い目に合う予定です。友達想いの妖狐女子だとは思いますが。 (2月12日 21時) (レス) @page31 id: 063141ba5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷柱 | 作成日時:2023年12月7日 14時