転生したら妖狐の意地悪な花嫁でした。弐

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お姉ちゃん関連じゃなくても、私個人でお話がしたかった…か…
お姉ちゃんを不幸せにする＝花梨の破滅が近付くのが、恐らくこの世の理。
でもそうじゃないなら、安心……



いや…逆にそれはそれでおかしいわよね!?

桜子様が自ら花梨と…私と話がしたいだなんて…そんな要素、原作でも匂わせすらなかったわ。



それに…桜子様は、私を…花梨という人間をどの様にして知ったのかしら。

…聞いてみるしかないわね。何だか少しモゾッとするもの。



「失礼ながら桜子様。私と桜子様って今日初めてお会いする訳ですけど…私の存在をどこで知りましたか？その…確かに私の姉が鬼龍院さんが選んだ花嫁ではあるのですけど、それ以外特に情報がない気がします…」

「そうなのですか？前にお兄様と高道様が花梨様の事で話されてた…というのはさっき話しましたけど…その場に私も居合わせておりましたの。それで柚子様の妹であられる花梨様を知ったのです」



……ん？

何だろう、凄く嫌な予感がするんだけど…



「…つかぬ事をお聞きしますが、2人は私について何を話されてましたか？」


「お兄様は花梨様と面識はありませんが、高道様の話で「花梨様に会いたい」と仰っていましたわ。何しろ、高道様は花梨様をとても高く評価しておりましたの」




は？



……はぁぁあああああ!?!?




「高道様…って、まさか……荒鬼高道さん？」

「はい」

「鬼龍院さんの秘書で、少し前にお会いした時に感じましたけど、なんか凄い距離近くて、信頼し合って、私の目から見ても鬼龍院さんに身を寄せていた!?」

「!?そんな尊い…ではなく、麗しい現場を目撃したのですか!?」



麗しい所か殺伐過ぎて死にそうなぐらいの現場だったわよ!?
だって…お姉ちゃんが正式にお祖父ちゃんお祖母ちゃんと養子縁組を結んで、瑶太に第一の制裁が与えられた日だもの！

鬼の花嫁最初の断罪イベントだったから、忘れられる訳ないわ！




「やはり…！花梨様も感じておられたのですね！」

「えっ、えっ!?」

「花梨様…今ここで申し上げますわ。玲夜様が本当に愛する恋人は…高道様なのです！」

「ひぃっ!?」




そう…この百合の様に洗練された麗しい聡明な鬼山桜子様の頭の中は…玲夜×高道(リバ有)という薔薇で詰まっているのだ！

前世はオタクだった私にとっては、その手の話題は得意と言えば得意。


…但しそれは取り扱いのキャラにもよるわよ！
恐ろしい鬼同士では怖いし萌えないし、むしろ物理的に燃えるわ！

・→←・（※2024年2月25日微修正）

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