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この分だと、殆どの狐月家の人達から嫌われているのは目に見えて分かる。



「何の心変わりかは知らんが…私はお前を認めた訳でも、信じた訳でもない!確かに以前見かけた時よりは凛々しく雰囲気も変わった気はするが……とにかくだ!あの両親が鬼龍院家に手を出さない様にしろ!これ以上関わるな!」


「は、はい…」
「はい」



…一応は大丈夫かな。
鬼龍院家の警備体制は十分だし、原作では瑶太がその力で、警備をしていた鬼の一族を欺いて祖父母とお姉ちゃんに接触したけど…

今回は、花梨である私はそんな気はないし。




「しかし援助金増額か…あっちはいくら提示して来た?あの両親が鬼龍院家に接触する気が失せる程の…」

「ただでさえ高額だというのにねぇ…狐月の資金は全然余裕だけど、何でしょう…援助したいって思いたくないのよね…普通は遠慮するというのに―――貴女、良く今まで疑問に思わなかったのね」



お母様の遠回しな嫌味裏言葉…
ごもっともなんだよなぁ…



「本当にすみません…」

「あぁ、援助自体は良いのよ。借金返済とか、子供達の為にとか…でも、あの2人はそうじゃないから。そんな2人から、よく柚子様が産まれたわよねぇ」

「本当にそうです…いや、そもそもお姉ちゃ…いえ、柚子様は、何かと我慢を強いられましたから。私物も質素な上にバイトでお小遣いを得ていましたし…」

「ま、貴女も遅いとはいえ、あの愚かな両親の腐った性根に気付けて良かったんじゃない?大半悪いのは両親と……そこの散々甘やかした馬鹿息子だし」



瑶太が「うっ」と苦虫を潰した様な表情になる。



「どうするんだ瑶太。何か案はあるんだろう?まさか、お前の出まかせが通用すると思ってるのか!?」

「それは、その…」



…元を辿れば、私が「花嫁を辞める」と言ったのが始まりだ。
それに焦った瑶太はパニックを起こし、更に私の両親の魂胆を見て、これ以上鬼龍院家に関わらない様に発言した訳だけど…



待てよ…?



資金は貯められないけど、でもスキルを上げるチャンスじゃないか!?




「あの!」



私は思わず声を張り上げる。
それに瑶太の両親が驚くも、流石あやかし…全く慄かず比較的冷静だ。




「今回から上乗せする援助金、その分だけ私が稼ぐという方法で何とかなりませんか!?」


「…はっ!?」
「え?」

「か、花梨!?」


「私に出来る事なら何でもします。だから…無給で働かせて下さい!」





「いやダメに決まっておるだろう」

「即答!?」

・→←ダメに決まってる。



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シャリファ(プロフ) - はい瑶太がなんかやらかすフラグ‥もう原作もしも花梨が改心してもあんま意味なかったかもですね (2月13日 8時) (レス) @page33 id: 8b3e245298 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 氷柱さん» もちろん、わかっています。後のお楽しみっていうのがありますし。 (2月13日 7時) (レス) id: e1f8464f5a (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - 真理さん» 一先ず両親が原作通り地獄に堕ちるのは確定です。瑶太と菖蒲と後何人かにはどんどん破滅・地獄フラグを建たせていく予定です。それが各々フラグが折れるor破滅ENDを迎えるかまではまだ言えませんすみません。 (2月13日 2時) (レス) id: 454fdc4e71 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 氷柱さん» まぁ、そうですね・・・。改心してくれればそれでいいです。瑶太は両親と共に地獄に堕ちて欲しいですけど。 (2月12日 23時) (レス) id: 211f054fc3 (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - 真理さん» ご丁寧にありがとうございます。茉莉に関してはこの後重大な鍵を握るキャラではあります。確かに茉莉は頼もしい設定ではあります…が、今言えるのはそれだけです。尚、花梨の友達・菖蒲に関しては瑶太と共に痛い目に合う予定です。友達想いの妖狐女子だとは思いますが。 (2月12日 21時) (レス) @page31 id: 063141ba5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷柱 | 作成日時:2023年12月7日 14時

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