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ページ39

瑶太は、優柔不断だ。
そして私をどう喜ばせようか、何をすれば良いのか、で頭が一杯だ。

私が嫌いなものは、瑶太も嫌い。

だから…お姉ちゃんの事も快く思っていなかった。


でも…それじゃあ、ダメなんだよね。


私の意思や、私の為に…という思考じゃなくて


瑶太の意思を、今度は私が尊重しないといけないんだよな…




「なんだかんだで、花梨様もあの方を…」

「……結構暴走する人ですけど、ね」

「それをどうするのか、どう言い聞かせ、伴侶を抑えて支えられるか……これは、花嫁の課題にもなりますわね」

「た、確かに…」



でも、何だかそれ…ペットの躾みたいで嫌だなぁ…




「でも、安心しましたわ」



「……?安心?」




桜子様は、また1口ラテを飲む。
何だろう…私、何か安心要素の発言を口にしたのかな…





「花梨様は、花嫁としての自覚、そして…その身の程を弁えてらっしゃいますわ。玲夜様と柚子様と違って、お2人は初等部からの長い付き合いですから…お互いにいつの間にか強い絆で結ばれてもおかしくはありませんが…」


「さ、桜子、様?」


「…そんな花梨様に、お願いがございますの」


「何でしょう、か?」




「花梨様…あやかしの本能と花嫁の立場というものを……今のお言葉を、柚子様に是非教えて差し上げて下さらないかしら」




頭が。真っ白になる。



この人は、何を言ってるの?




「桜子様。どういうつもりで…?」

「あら…申し訳ございませんわ。姉妹を引き裂く要因になってしまうのでしたら、私の方から柚子様に…」

「そうじゃなくて…!それじゃあ…まるで鬼龍院さんが姉さんを…いや、確かにあやかしの本能が無ければ、姉さんはあの夜孤独のままどうなってたか……!」

「驚くのも無理ありませんわ。私も…玲夜様の“重大な真実”を知らなければ、純粋に柚子様を鬼龍院家の花嫁として祝福していたでしょう」

「真実……?」






「―――柚子様と出会う以前から、玲夜様には愛し合っている恋人がいらっしゃるのですよ」






……




その言葉で、私は原作の展開を思い出した。




そう、桜子様は…最初お姉ちゃんを快く思っていなかった。
でもその理由が思い出せなかったけど……漸く、思い出した。






桜子様は…玲夜と“ある人物”を恋人同士だと思い込み、その障害となる花嫁の柚子が気に入らないのだ。

だから、原作では柚子の前に現れ…孤独が癒えかかっていた柚子の心を、その残酷な言葉で傷付けるのだ。

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シャリファ(プロフ) - はい瑶太がなんかやらかすフラグ‥もう原作もしも花梨が改心してもあんま意味なかったかもですね (2月13日 8時) (レス) @page33 id: 8b3e245298 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 氷柱さん» もちろん、わかっています。後のお楽しみっていうのがありますし。 (2月13日 7時) (レス) id: e1f8464f5a (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - 真理さん» 一先ず両親が原作通り地獄に堕ちるのは確定です。瑶太と菖蒲と後何人かにはどんどん破滅・地獄フラグを建たせていく予定です。それが各々フラグが折れるor破滅ENDを迎えるかまではまだ言えませんすみません。 (2月13日 2時) (レス) id: 454fdc4e71 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 氷柱さん» まぁ、そうですね・・・。改心してくれればそれでいいです。瑶太は両親と共に地獄に堕ちて欲しいですけど。 (2月12日 23時) (レス) id: 211f054fc3 (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - 真理さん» ご丁寧にありがとうございます。茉莉に関してはこの後重大な鍵を握るキャラではあります。確かに茉莉は頼もしい設定ではあります…が、今言えるのはそれだけです。尚、花梨の友達・菖蒲に関しては瑶太と共に痛い目に合う予定です。友達想いの妖狐女子だとは思いますが。 (2月12日 21時) (レス) @page31 id: 063141ba5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷柱 | 作成日時:2023年12月7日 14時

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