ダメに決まってる。 ページ4
※瑶太の両親については、私の想像です。
実際はどんな感じなのか全く持って不明です。
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「お前達は……鬼の花嫁に…しかもあやかしの中でもトップの鬼の一族で…その中でもトップの鬼龍院家に……!次期当主の鬼龍院玲夜様の花嫁に……!」
「と、父様、申し訳ございません。鬼龍院玲夜様の花嫁だなんて知らなくて…」
「馬鹿か!そもそも女性に大怪我を負わすだけでも―――」
あぁ…瑶太…涙目だ。
でも当然だろう。
花嫁を優先するのがあやかしの本能と言えど、それ以外を攻撃するなんて人間だろうとあやかしだろうとあってはならない。
「大体な、お前の花嫁の所の両親は、金にがめついんだ!援助資金もただでさえ高額なのに、それを今まで以上に、だぁ!?お前にそんな権限がある訳ないだろう!」
「そ、それは…」
「……お話の所すみませんけど……瑶太」
私は本当に悪いと思いつつも、瑶太にある疑問をぶつける。
「瑶太、ウチへの援助金だけどさ、毎回申し訳ない程の高額なのに……何で「今まで以上にお渡しします」なんて言っちゃったの?」
「それは……」
「私の両親、金にがめついというか意地汚いの分かってるでしょ。断る訳ないというのに」
「…あの時は必死だったんだ。あぁでも言わないと、お前が俺の花嫁でいられないと思ったんだ。それに、これ以上鬼龍院家と関わらせない為にも」
「……いや意味ないよ。あの2人、既にお姉ちゃんを取り戻そうと躍起になってるし。むしろ、お姉ちゃんを取り戻すまでは鬼龍院家にチョッカイかけるに決まってるでしょ。
瑶太が思わず口にした発言は出まかせでも、あの人達は根こそぎ吸い取るから。ラッキーとしか思ってないから。狐月家は私の両親にとって、鬼龍院家からの援助が貰えるまでの……」
「―――この……大馬鹿息子がぁぁああああっ!!!!」
私の言葉が言い終わる前に、お父様は再び怒鳴り散らす。
瑶太のお父様の怒り…今にも狐火がこっちに飛んできそうだ。
その勢いのまま、今度は私の方に顔を向ける。
「…お前もお前だ!馬鹿息子が花嫁に選んだから一応は大目に見てやったが、もう我慢ならん!今日ここに包み隠さず報告をした事、お前が鬼の花嫁である姉に謝罪した事は評価してやるが、お前もあの両親と同罪だという事を忘れるなっ!」
「……はい、肝に銘じています。私が鬼の花嫁…いえ、それ以前に姉にした罪は、一生かけて償っていきます」
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シャリファ(プロフ) - はい瑶太がなんかやらかすフラグ‥もう原作もしも花梨が改心してもあんま意味なかったかもですね (2月13日 8時) (レス) @page33 id: 8b3e245298 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 氷柱さん» もちろん、わかっています。後のお楽しみっていうのがありますし。 (2月13日 7時) (レス) id: e1f8464f5a (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - 真理さん» 一先ず両親が原作通り地獄に堕ちるのは確定です。瑶太と菖蒲と後何人かにはどんどん破滅・地獄フラグを建たせていく予定です。それが各々フラグが折れるor破滅ENDを迎えるかまではまだ言えませんすみません。 (2月13日 2時) (レス) id: 454fdc4e71 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 氷柱さん» まぁ、そうですね・・・。改心してくれればそれでいいです。瑶太は両親と共に地獄に堕ちて欲しいですけど。 (2月12日 23時) (レス) id: 211f054fc3 (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - 真理さん» ご丁寧にありがとうございます。茉莉に関してはこの後重大な鍵を握るキャラではあります。確かに茉莉は頼もしい設定ではあります…が、今言えるのはそれだけです。尚、花梨の友達・菖蒲に関しては瑶太と共に痛い目に合う予定です。友達想いの妖狐女子だとは思いますが。 (2月12日 21時) (レス) @page31 id: 063141ba5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷柱 | 作成日時:2023年12月7日 14時