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それから少しして ページ29

それから少し経過した。

結局私は自宅に戻らず、狐月家で生活をしている。

自宅が薄汚れている…つまり、その間両親は家事を疎かにしているという事だ。
人前に姿を見せる訳だから、衣類の洗濯や入浴は怠っていないとは思うけど…

それ程、両親はお姉ちゃんを捜し回っているという訳だ。



…当然、鬼龍院家に住んでいるから探しても無駄だと思うし
祖父母の家には定期的に足を運んでいるけど、それがいつなのか分かるはずもない。



そもそも、お姉ちゃんのいる場所は鬼のあやかしによる護衛で守られている訳だから、両親が入れる訳がない。



つまり…もう両親は私に眼中がない訳だ。
一応私が狐月家に泊まっているのは知っていると思うけど…
でもそれはそれで好都合。そのまま私の存在なんか忘れて貴方達は適当に生きて下さいなって感じ。



で、私はというと…




少しの間、妖狐と化した子狐ちゃんからの攻撃に耐えていました。




ノートや教科書に傷、制服を汚される、宿題を邪魔される云々…
酷い時には、寝ている私の頭を唾液塗れにさせられたり…

凄まじい嫌がらせ…いたずらで済むレベルはとうに超えている。
どんだけ嫌っているんだ私を…と悩んだものよ。

まぁ…ペットの失敗は飼い主の責任。翌日先生に謝罪をして、居残りをすると申し出た時…先生はボロボロノートに妖狐の恐ろしい気配を感じたのか、顔を真っ青にして「一先ずは許す」と震えながら口にしたのは…少し笑えた。

先生、私人間。先生、貴方あやかしでしょ。
スクールカーストが狂いまくってるわよ、と何度思った事か。




ある日、それに堪忍袋の緒が切れた瑶太が子狐ちゃんを燃やそうとしたのだけれど…それは私が頑張って止めた。いくら妖狐と言えど、元は野良狐、人間不信になって当然。


そもそも野良狐が、妖狐の家でお世話になっているのだ。
子狐ちゃんからしてみれば不安と恐怖で一杯なのだろう。





そんな日々が続いたある日
ツツジちゃんから「親しみを込めて名前を付ければ、もしかしたら子狐ちゃんも心が穏やかになるかもしれません」と提案された。




なんだかんだ一緒に過ごした時間はそれなりに長かったのか、もう子狐ちゃんは私に何かする事はなくなった。

相変わらず瑶太に対しては唸り声をあげているけどね。
…瑶太、私と違って全く触れ合おうとしなかったからね。




「よし!今日から貴方の名前は「ゴンタ」よ!よろしくねゴンタちゃん!」

「…その子狐ちゃん…女の子ですよ」

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シャリファ(プロフ) - はい瑶太がなんかやらかすフラグ‥もう原作もしも花梨が改心してもあんま意味なかったかもですね (2月13日 8時) (レス) @page33 id: 8b3e245298 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 氷柱さん» もちろん、わかっています。後のお楽しみっていうのがありますし。 (2月13日 7時) (レス) id: e1f8464f5a (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - 真理さん» 一先ず両親が原作通り地獄に堕ちるのは確定です。瑶太と菖蒲と後何人かにはどんどん破滅・地獄フラグを建たせていく予定です。それが各々フラグが折れるor破滅ENDを迎えるかまではまだ言えませんすみません。 (2月13日 2時) (レス) id: 454fdc4e71 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 氷柱さん» まぁ、そうですね・・・。改心してくれればそれでいいです。瑶太は両親と共に地獄に堕ちて欲しいですけど。 (2月12日 23時) (レス) id: 211f054fc3 (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - 真理さん» ご丁寧にありがとうございます。茉莉に関してはこの後重大な鍵を握るキャラではあります。確かに茉莉は頼もしい設定ではあります…が、今言えるのはそれだけです。尚、花梨の友達・菖蒲に関しては瑶太と共に痛い目に合う予定です。友達想いの妖狐女子だとは思いますが。 (2月12日 21時) (レス) @page31 id: 063141ba5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷柱 | 作成日時:2023年12月7日 14時

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