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そんな訳で屋敷に戻り、色々支度を済ませた後
私達は応接間に通される。
念の為、子狐ちゃんも一緒だ。今はツツジちゃんが抱えている。
相変わらずぐっすりだ。
…私と瑶太
瑶太の両親
撫子様と美少女様
…少し離れた場所で涙目で震えるも、私達を見守るツツジちゃん。
3つ巴+α…怖い怖い怖い…
「して…鬼龍院の次期当主から話を聞いておる。瑶太…お主、向こうの花嫁に大怪我を負わすとはな」
「…も、申し訳ございません」
「それは誰に対しての謝罪じゃ?そもそもお前は、一度でもあの方の花嫁に謝罪をしたのか?」
「そ、それは…」
「若…次期当主の怒りを買い、制裁を下されても尚、謝罪の1つもないとはな……隣に座っておるお前の花嫁はまだ良い方じゃ。して…花梨」
私は…まだマシな方なのかしら。
「鬼龍院家の花嫁も、元が付くとは言えど、妹に対しては許す兆しが見えておる、と聞いたぞ」
え……!?
「…待って下さい!お姉ちゃんが私を許すって…それだけはダメです!」
「か、花梨!」
「あんな…今までの行いを、許そうとしてるって…簡単に許せる訳がないのに…」
思い出すだけで吐き気がする。
「あんなの…流石に許そうとしてるなら、いくらなんでも私は…彼女に対して色々言ってやりたいです。あれは、お人好しなんかじゃない…いくらなんでも気が弱過ぎるわよ……私のせいでそうなったんだから、許す必要なんかこれっぽっちもない……」
今までの暴言
侮辱
私物の強奪
見返りの無い、使用人の様な扱い
感謝も謝罪も何1つない、柚子の生活…人生…
「…ほほほっ、最後のは冗談じゃ」
「え?」
「すまぬな花梨。ちょっと試したのじゃ。上辺だけの謝罪かどうかを検証したつもりじゃが…そうか」
撫子様、笑ってる?
「大抵の人間は、安堵の息を吐くか喜色満面になるものじゃが……お主は違う。心の底から償いたいと考えていると聞いたが、その通りのようじゃな」
「……でも、私に出来る事は限られてます」
「何、些細でも出来る事はあるであろう?日頃の行いさえ良くして、後は様子見じゃ。それに妾の見立てでは…そちは少し視野が狭く、焦りで前が見えない時があるのではないか?」
「!…祖父母にも言われました」
「なら、少しの間はお互い落ち着いて考えた方が良かろう。最後に謝罪もして会話も交わせたのならな」
「…分かりました」
時間が経過すればする程、辺鄙の地に飛ばされる日が近付いてるのよね〜…
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シャリファ(プロフ) - はい瑶太がなんかやらかすフラグ‥もう原作もしも花梨が改心してもあんま意味なかったかもですね (2月13日 8時) (レス) @page33 id: 8b3e245298 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 氷柱さん» もちろん、わかっています。後のお楽しみっていうのがありますし。 (2月13日 7時) (レス) id: e1f8464f5a (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - 真理さん» 一先ず両親が原作通り地獄に堕ちるのは確定です。瑶太と菖蒲と後何人かにはどんどん破滅・地獄フラグを建たせていく予定です。それが各々フラグが折れるor破滅ENDを迎えるかまではまだ言えませんすみません。 (2月13日 2時) (レス) id: 454fdc4e71 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 氷柱さん» まぁ、そうですね・・・。改心してくれればそれでいいです。瑶太は両親と共に地獄に堕ちて欲しいですけど。 (2月12日 23時) (レス) id: 211f054fc3 (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - 真理さん» ご丁寧にありがとうございます。茉莉に関してはこの後重大な鍵を握るキャラではあります。確かに茉莉は頼もしい設定ではあります…が、今言えるのはそれだけです。尚、花梨の友達・菖蒲に関しては瑶太と共に痛い目に合う予定です。友達想いの妖狐女子だとは思いますが。 (2月12日 21時) (レス) @page31 id: 063141ba5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷柱 | 作成日時:2023年12月7日 14時