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目の前に現れた超絶美しい和服の女性に、あやかしの生徒達は頭を下げる。
頭を下げるという事は…この女性はここにいる誰よりも上位の…とんでもなく偉い立場のあやかしだというのが本能で分かるという事だ。
凄まじい霊力に慄く生徒達…しかし、私だけは例外だ。
私は人間だから、その美貌に見惚れるしかない。
同じ女性なのに見惚れてしまう…前世や今世でも女性のアイドルやモデルに「可愛い〜」「綺麗過ぎる！」と、見惚れはしたけど…同時に憧れもありジェラシーもありな感じだったのよね。
だけど、この人は違う。
純粋に、本当に、なんて神々しくて美しい。
花に例えるなら…漫画や小説でも柚子が例えた様な…
「牡丹の花…」
「ほう、妾を牡丹と例えるとは、嫌ではないぞ。残念ながら、同じ花の名でも妾は「撫子」じゃがな」
クスクスと笑うその仕草も、嫌味には全く感じられない。もう上品の極みよ…！
―――ちっがぁぁぁぁう!!
危ない危ない！あまりの美しさに我を忘れる所だったけど！
今目の前で起きているのは問題以外何でもないわ！
【これよりその娘は花嫁ではない】
【当主たる妾が花嫁と認めぬ】
家族との完全なる決別とも言える、原作の漫画3巻の最後の部分。
自分より立場が上になった姉の柚子の嫉妬で、あやかしの宴会で柚子を階段から突き落とす花梨。
鬼の花嫁に手を出すなと再三言われていたにも関わらず、それを破った花梨。
そして花梨を甘やかすだけ甘やかして止めなかった瑶太。
これに激怒した“あの方”は、妖狐一族の当主の権限により、花梨は花嫁の資格を剥奪されて、あの猛毒両親と共に遠い地へ強制的に飛ばされる事になるのだけれど…
今は原作でもまだ1巻の最後か…2巻に突入寸前って所よね。
小説版でもまだまだ序盤の方よ。
なのに何故、目の前に…
あの方が…妖狐一族の当主“狐雪撫子”様が!?!?
「狐雪撫子様が…何故……!?」
「あまりにもお主らが遅いから何かあったのかと思ってな、こうして足を運んだという訳じゃ」
要約すると「遅いぞお前ら、私もそんな暇じゃないんだ。鬼を怒らせたお前らがモタモタするとは良いご身分だな」的な感じかしら!?
「しかし…学園内も騒がしいと思えば、まさかの弱り切った無力の子狐とは……」
「す、すみません……！本当は急いで車に向かうつもりでいたのですが…！」
「何を謝る必要があるのじゃ？妾やお主らの同胞。お主らが心配するのは当たり前であろう」
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シャリファ(プロフ) - はい瑶太がなんかやらかすフラグ‥もう原作もしも花梨が改心してもあんま意味なかったかもですね (2月13日 8時) (
レス) @page33 id: 8b3e245298 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 氷柱さん» もちろん、わかっています。後のお楽しみっていうのがありますし。 (2月13日 7時) (レス) id: e1f8464f5a (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - 真理さん» 一先ず両親が原作通り地獄に堕ちるのは確定です。瑶太と菖蒲と後何人かにはどんどん破滅・地獄フラグを建たせていく予定です。それが各々フラグが折れるor破滅ENDを迎えるかまではまだ言えませんすみません。 (2月13日 2時) (レス) id: 454fdc4e71 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 氷柱さん» まぁ、そうですね・・・。改心してくれればそれでいいです。瑶太は両親と共に地獄に堕ちて欲しいですけど。 (2月12日 23時) (レス) id: 211f054fc3 (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - 真理さん» ご丁寧にありがとうございます。茉莉に関してはこの後重大な鍵を握るキャラではあります。確かに茉莉は頼もしい設定ではあります…が、今言えるのはそれだけです。尚、花梨の友達・菖蒲に関しては瑶太と共に痛い目に合う予定です。友達想いの妖狐女子だとは思いますが。 (2月12日 21時) (レス) @page31 id: 063141ba5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷柱 | 作成日時：2023年12月7日 14時
