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でも、何だかんだ良い2人だったなぁ。
これからも仲良く出来たら良いんだけど…
「……」
原作通りなら、私は花嫁の資格を剥奪される。
それは同時に、かくりよ学園の退学を意味する。
あやかしの為に創られたこの学園は、あやかしが定めたルールで作られている。
トップである鬼の花嫁を傷付けた。それにより花嫁でなくなった以上、高額な学費は払えなくなった。
あやかしの秩序を乱そうと仕掛けた人間を、まず学園に置く訳にはいかないし。
……まぁ、そうじゃなくても、既に私はお姉ちゃんを傷付けたのだから…
鬼の花嫁を傷付けた私は、いずれこの学園を追い出されるだろう。
…そうなると、もう菖蒲や瑶太…皆にも会えなくなるんだよね。
まぁ、それはそれで仕方ない。花梨に転生した以上は、もうどうしようもない。
それに私は前世でも生粋の人間。平凡な人生を歩めればそれで良い。
「………」
「ん?」
何故か菖蒲が、何とも言えない目で私を見つめているけど…何だろう?
「どうしたの菖蒲ちゃん」
「…花梨ちゃん、あの人に何かされたの?」
「ん?あの人って…」
「花梨ちゃんのお姉さんよ!」
「あぁ…え?何もされてないけど…」
「だって!今まで花梨ちゃん…」
…一番身近にいた菖蒲からしてみれば、私のこの行動は異様なんだろうな。
「菖蒲…ごめんね。今まで散々振り回して」
「でも!蓮華ちゃんとヒナちゃんは結構淡泊な方だから気にしてなかったけど…まさかのあの人が鬼の花嫁だなんて!あんな地味で平凡な…花梨ちゃんに劣るあの人が!?なんで…」
「あ、菖蒲?」
「花梨ちゃん、本当の事を教えて!あの人に…あの人を花嫁にした鬼龍院家に何をされたの!?それに何より……」
菖蒲は私の腕を優しく…しかし震える手で触れる。
「これは……今までに感じた事のない霊力よ。妖狐以上に悍ましいこれは…鬼しか有り得ない。あの2人は…ヒナちゃんはあやかしの割には鈍感だからどう感じたのかは分からないけど…蓮華ちゃん、ちょっと貴女の腕を気にしてたの気付いてた?」
「あ…うん」
ちょいちょい私の腕を見てたけど…やっぱ感じるんだ。同じあやかしには。
「他の子達も、貴女に対して怪訝な視線で伺ってたのよ。貴女が好奇の目で晒されるなんて耐えられない…!許せない…!」
「ちょっと、菖蒲!」
暴走している…そういう部分、花梨と同じだ。類は友を呼ぶとは良く言うけど、こんなに…
「よせ、菖蒲」
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シャリファ(プロフ) - はい瑶太がなんかやらかすフラグ‥もう原作もしも花梨が改心してもあんま意味なかったかもですね (2月13日 8時) (レス) @page33 id: 8b3e245298 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 氷柱さん» もちろん、わかっています。後のお楽しみっていうのがありますし。 (2月13日 7時) (レス) id: e1f8464f5a (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - 真理さん» 一先ず両親が原作通り地獄に堕ちるのは確定です。瑶太と菖蒲と後何人かにはどんどん破滅・地獄フラグを建たせていく予定です。それが各々フラグが折れるor破滅ENDを迎えるかまではまだ言えませんすみません。 (2月13日 2時) (レス) id: 454fdc4e71 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 氷柱さん» まぁ、そうですね・・・。改心してくれればそれでいいです。瑶太は両親と共に地獄に堕ちて欲しいですけど。 (2月12日 23時) (レス) id: 211f054fc3 (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - 真理さん» ご丁寧にありがとうございます。茉莉に関してはこの後重大な鍵を握るキャラではあります。確かに茉莉は頼もしい設定ではあります…が、今言えるのはそれだけです。尚、花梨の友達・菖蒲に関しては瑶太と共に痛い目に合う予定です。友達想いの妖狐女子だとは思いますが。 (2月12日 21時) (レス) @page31 id: 063141ba5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷柱 | 作成日時:2023年12月7日 14時