・ ページ12
とりあえずツツジちゃんに髪やら色々とお世話してもらい(率先してやってくれた)
身支度を整え、制服に着替える。
にしても…かくりよ学園のセーラー服、すっごく可愛いなぁ…
「あぁ…花梨様、本当にその制服お似合いです…!」
「…ツツジちゃん、貴女もこれ来て通ってた…のよね?」
「一応通わせて頂きましたけど、他の兄弟達から馬鹿にされて笑われたので、トラウマです」
「……他人が口を出すのはアレだけど、縁切ったら?」
「切っても切れないのです。あんなんでも家族でしたから。それに私の力は……」
ん?
「ツツジちゃん?」
「……とりあえず実家は私の存在を忘れてますし、私は花梨様のお傍にいられるだけで幸せなので、これぞウィンウィンです!」
何か微妙に違うような…
「一先ずご飯の時間です。行きましょう」
「あ、うん…!」
目的の部屋へ向かうと、そこには既に瑶太と瑶太の両親がいた。
……瑶太…多分寝不足なんだろうけど、あやかし故に顔色の方はそこまで悪くは感じられない。
身体的なものよりも、恐らく精神的に疲れ果てている…と言った所か。
「……おはよう」
「あらあら、花梨ちゃんおはよう」
「お、おはようございます!」
私は瑶太の両親に挨拶をする。
…相変わらずお母様、見麗しい。
で、お父様は…綺麗だけど機嫌悪いのが丸分かりで怖い。
「ツツジちゃん、有難うね」
「いえ、とても楽しい時間でした!」
「そうなの?」
「はい!」
お母様は驚いた表情で、私とツツジちゃんを交互に見る。
楽しい時間…確かに楽しかったけど。
で……
「よ…瑶太、おはよう…」
「あぁ、花梨…おはよう」
「元気ないけど…」
「平気だ。お前の顔を見れただけで、今元気が出た」
「そ、そうなのー、良かったー」
…そんな比喩表現の力、この世界では有り得るのだろうか。
これもあやかしの花嫁の力なのだろうか。
何が何でもあやかしの力だの花嫁の力だので解決するのは良くないんだろうけど、如何せん私は転生したという事実に気付いてから、まだ1週間も経っていない。
疑い深くなるのは必然だ。
「そうだ…おい、瑶太。そして花梨。食べながらで良いから聞け」
「え…何でしょうか?」
「?はい」
「先程連絡が入ったが、今回の鬼龍院様とその花嫁である柚子様の件について…妖狐の当主である狐雪撫子様が狐月家に来られる」
……
………
「へ?」
「っ!?撫子様が!?」
何ですと?
11人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シャリファ(プロフ) - はい瑶太がなんかやらかすフラグ‥もう原作もしも花梨が改心してもあんま意味なかったかもですね (2月13日 8時) (レス) @page33 id: 8b3e245298 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 氷柱さん» もちろん、わかっています。後のお楽しみっていうのがありますし。 (2月13日 7時) (レス) id: e1f8464f5a (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - 真理さん» 一先ず両親が原作通り地獄に堕ちるのは確定です。瑶太と菖蒲と後何人かにはどんどん破滅・地獄フラグを建たせていく予定です。それが各々フラグが折れるor破滅ENDを迎えるかまではまだ言えませんすみません。 (2月13日 2時) (レス) id: 454fdc4e71 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 氷柱さん» まぁ、そうですね・・・。改心してくれればそれでいいです。瑶太は両親と共に地獄に堕ちて欲しいですけど。 (2月12日 23時) (レス) id: 211f054fc3 (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - 真理さん» ご丁寧にありがとうございます。茉莉に関してはこの後重大な鍵を握るキャラではあります。確かに茉莉は頼もしい設定ではあります…が、今言えるのはそれだけです。尚、花梨の友達・菖蒲に関しては瑶太と共に痛い目に合う予定です。友達想いの妖狐女子だとは思いますが。 (2月12日 21時) (レス) @page31 id: 063141ba5c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:氷柱 | 作成日時:2023年12月7日 14時