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使用人の男性の反応が物凄い気になるけど…
お礼の仕方だろうか…
思えば、自分が特別な存在というのに鼻をかけては「あらどうも」みたいな感じになっていたのかもしれない…
あやかしの花嫁とは言っても、私は人間…何の権力もないからな〜…
とりあえず車に乗り、指定した待ち合わせ場所へ向かう。
そこにお姉ちゃんは……
「!」
いた。
不安そうな表情のお姉ちゃんが…
?お姉ちゃん…何だか、着ている服がいつもより上品というか、高級そうというか…
……
あれ?待てよ…?
これ、原作でも見覚えが…
車はお姉ちゃんの近くで停まると…使用人が扉を開けてくれた。
荷物を手に取り、私はお姉ちゃんと対面する…けど…
「花梨」
……思い出した!!これ原作でもあったよ、花梨の最低最悪イベント!
柚子お姉ちゃんに荷物を取って来て欲しいとお願いされた花梨は、一応言う通りにするのだけれど……
そこでお姉ちゃんに「私に手を上げた事を許さない」とか「お姉ちゃんが家出したって誰も心配しない」とか…むしろ「私も辛気臭い顔なんて見ない方が良い」とか…
挙句の果てには、土下座して自分の身分を弁えて、私に一生反抗しないと誓うのなら“私の”家に入れてあげないこともない、とか〜〜〜!
そして更に深く傷心する柚子お姉ちゃんの前で、荷物と制服を…この橋の下の川に投げ捨てるのよ!
なんて非道!冷酷!悪女!
「来てくれて有難う。あの…昨日はごめんなさい。私、カッとなって花梨に手を上げて…」
「いや、そんな事はどうでも良いのよ…!それよりも……」
「えっ?」
「えっ…あっ!?」
うわあああ!私の馬鹿!怒りのあまり、うっかりこの世界の花梨のキャラを崩壊する様な発言を!!
いや、冷静に、冷静になれ私!とにかくまずは…
「…とりあえず、これ」
「あっ…うん。有難う」
…無理!あんなに傷付けてしまった彼女を、これ以上追い打ち掛ける様な真似はしたくない!
それに…いくら今花梨が善人ぶった所で、お姉ちゃんに対するこれまでの仕打ち…許される訳ないし、断罪は免れないだろう。
原作では花梨が柚子に色々やらかしたから、断罪が早まっただけ…としか考えられない。
「…それより、その腕は…」
「あ、あのね花梨、腕はもう…大丈夫だから」
「…妖狐の霊力なのに?そうじゃなくても普通は1日で治らないものよ」
こうなったらもう…悪女らしく振る舞う、しか方法はないわね。
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氷柱(プロフ) - 真理さん» 姉妹の両親に関しては、原作でもスカッとしましたが、あれ以上に色々とやりまくる予定です。もう本当許せませんもん。しかし瑶太に関しては賛否両論覚悟ですが、救済措置を与えようか考えています。まぁこの後ドキツイお仕置きを受けて痛い思いをさせるのは確定ですが。 (12月6日 23時) (レス) id: 454fdc4e71 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 氷柱さん» スカッととクズ共(両親と瑶太)地獄落ちの末路、期待していますよ(ニヤリ) (12月6日 21時) (レス) id: e1f8464f5a (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - 真理さん» コメント有難うございます。原作でも、家族の縁を切ったにも関わらず柚子に迫りましたからね…ある意味どんな幽霊や妖怪よりも恐ろしい人間です。 (12月5日 22時) (レス) id: 454fdc4e71 (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - シャリファさん» 勿論瑶太は色々とやらかしてますが、更に原作と違って、玲夜の花嫁だと知った上で柚子を害そうとしましたから、それはもう恐ろしいなんてものじゃないですね… (12月5日 22時) (レス) id: 454fdc4e71 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - こんな奴らと、早く縁を切ってほしいね。 (12月5日 20時) (レス) id: e1f8464f5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷柱 | 作成日時:2023年7月30日 0時