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「やらかした以上は、償わないと…ね。まぁ…そもそも…もう手遅れにも程あるし」


鬼龍院玲夜は、柚子を散々傷付けた私達を、この後骨の髄まで追い込むだろう。
それはもう避けられないとしても……向こうで生きていけるかと言われたら……

それに、お姉ちゃんや他にも迷惑をかけた人達に謝っても、それはそれ、これはこれ。



「……出来る限りの事は、しないとね」




一応まだ時間はある訳だし…遠い地に飛ばされる前に、せめてものの償いはしないと。



……償い…




「………お姉ちゃんに、謝りたいな」




原作通り玲夜に会っているだろうから、きっと無事なのは確実だ。
しかし…私のせいで長年深い傷を負わせてしまったのも事実。



それでも、私と両親に愛されようと、どんなに酷い仕打ちを受けようとも絶対に怒らずに…頑張って良い子になろうとしていた。
それだけでもお姉ちゃんの人の良さというものが分かるけど…




「…謝罪1つで済まないんだよ、ね」




…思い浮かぶのは、お姉ちゃんの悲しそうな…辛そうな顔ばかりだ。




居ても立っても居られないこの衝動に、私は自然とスマホの電話番号を入力して押してしまったのだが…3コール目で、私は通話を切った。





「……自己満足でしょ。本当、いい加減にしなよ…」




お姉ちゃんは、今は玲夜の所でとても優しくて暖かい時間を過ごしているんだって。

何、それを邪魔してんの。



前世を取り戻したと言うのに、ここでも私はお姉ちゃんの幸せを妨害するなんて……




記憶を取り戻した影響で、襲い掛かる頭痛と眠気に耐えられなくなった私は、目を閉じた。





____________





夢を、見た。




これは…昔の記憶だ。




昔と言っても前世ではない。




幼い頃の私と…柚子お姉ちゃん。




この頃からお父さんもお母さんも私ばかりで




お姉ちゃんは少し離れた場所で、凄く寂しそうな顔をしていた。




その頃の私は、何とも思わなかった。




自分のすぐ近くお父さんとお母さんがいるのは当たり前。
抱っこしてくれるのも当たり前。頭を撫でてくれるのも当たり前。




でも、もうそれ以上に当たり前だったのは……





お姉ちゃんの後ろをついて歩き
お姉ちゃんはそんな私に優しくしてくれて…おんぶだってしてくれた事だ。





私は、愛される。

私は周りから無償の愛をくれる。

対価なく、何をしても許されると思う程。





だけど……私自身は、誰かを愛した事はあるのだろうか。

あやかしの花嫁→←気持ち良い程の自業自得



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氷柱(プロフ) - 真理さん» 姉妹の両親に関しては、原作でもスカッとしましたが、あれ以上に色々とやりまくる予定です。もう本当許せませんもん。しかし瑶太に関しては賛否両論覚悟ですが、救済措置を与えようか考えています。まぁこの後ドキツイお仕置きを受けて痛い思いをさせるのは確定ですが。 (12月6日 23時) (レス) id: 454fdc4e71 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 氷柱さん» スカッととクズ共(両親と瑶太)地獄落ちの末路、期待していますよ(ニヤリ) (12月6日 21時) (レス) id: e1f8464f5a (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - 真理さん» コメント有難うございます。原作でも、家族の縁を切ったにも関わらず柚子に迫りましたからね…ある意味どんな幽霊や妖怪よりも恐ろしい人間です。 (12月5日 22時) (レス) id: 454fdc4e71 (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - シャリファさん» 勿論瑶太は色々とやらかしてますが、更に原作と違って、玲夜の花嫁だと知った上で柚子を害そうとしましたから、それはもう恐ろしいなんてものじゃないですね… (12月5日 22時) (レス) id: 454fdc4e71 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - こんな奴らと、早く縁を切ってほしいね。 (12月5日 20時) (レス) id: e1f8464f5a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷柱 | 作成日時:2023年7月30日 0時

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