215.どっちつかずに揺れる恋 ページ41
.
翔「壇先生の話だと捻挫ぐらいはしてるだろうってことだったけど、まぁそんな大きなケガでもないだろうけどな。」
A「ぁ……りがとうございます……。」
翔「この辺で見かけなかったら、保健室で寝てるだろうから。」
A「……はぃ……。」
ポンと元気づけるように私の背中を軽く叩くと、先生はそのまま教室から立ち去った
取り残された私は、呆然と立ち尽くしたまま廊下を歩く先生の後ろ姿を見送っていた
なぎさ「A、どうしたの？先生と内緒話して(笑)」
ニヤニヤと薄笑いを浮かべたなぎさちゃんが、私に話しかける
教室ではなるべく櫻井先生を気にしすぎないようにって
なぎさちゃんに勘づかれないようにって思っていたから
ちょっとだけ走った動揺を隠すように、気づかれないように深呼吸をした
A「……そんなんじゃないよ……？雅紀くんが授業中にケガしたって教えてくれただけ。」
なぎさ「えっ？！大変っ！！お見舞い行かなきゃっ！！」
A「そんな……っ、大きなケガじゃないって先生が言ってた。捻挫ぐらいだろうって。」
なぎさ「ぁ、なんだ(笑)骨折でもして入院とかになったらあれこれお世話できるのにね？動けないカレシのお世話って、何となく憧れるよねぇ(笑)」
「むふふ(笑)」って笑ったなぎさちゃんの言葉は、どー考えてもいやらしい意味が含まれてて
察してしまった私もまた、頭の中がいやらしいってことに気づかされる
なぎさ「今、赤くなったよね？やらしーこと考えていたでしょ(笑)」
A「わたし……っ、ちょっと保健室覗いてくるからっ//」
なぎさ「あー、Aってば同じこと考えてたくせにぃ(笑)」
A「違うからっ//」
なんて言ってみても、なぎさちゃんの言葉は間違いじゃない
彼氏のお世話に憧れるのは本当で
その先を想像してしまうのも本当
「じゃあね？」ってなぎさちゃんに手を振って、私は足早に保健室へ向かった
大きなケガじゃない安心感を抱えながら
わざわざ雅紀くんのことを教えてくれた櫻井先生にモヤモヤして
複雑な感情だけが私の中で芽生えていた
.
彼である雅紀くんと
そんな彼がいても櫻井先生に揺れる想いと
どっちつかずの私の気持ちがゆらゆらと揺れている
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2257人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
四葉(プロフ) - まこさん» 悶々とするほど焦らしプレイなんですけど( ＊｀艸´)雅紀くんのモノだとわかっていながら手を出そうとする櫻井先生の気持ちが分からなくなってきた最近(笑) (2015年8月29日 23時) (
レス) id: 73b16fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - ま、ま、丸山くん！いいキャラしてる！笑 目配せしてくる辺り確信犯な先生も私は好きですよ！！！(←外野の野次入ります) この夏の合宿何が起こるかわからな〜ぁいけどミラクルボーイ相葉くんもまだまだわからな〜ぁいって四葉さん焦らさないで！！！ (2015年8月28日 4時) (レス) id: d776a395e1 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - 奈々さん» ありがとうございまーっす☆具体的なラストシーンは考えてないんですけど（←ヲイ）ラストのイメージだけはあります(笑)最後までよろしくどうぞー！ (2015年8月26日 23時) (レス) id: 73b16fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - haruさん» 丸山……まさかのモーホー……？それは全くもって考えてなかった(笑)まだ出てきてないサトシがオネェだったら……とかはちょっと考えたけど(笑) (2015年8月26日 23時) (レス) id: 73b16fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - 和紀☆さん» 合宿でナニさせよっかな〜(〃艸〃)←考えてないんか！一つ屋根の下櫻井先生と雅紀くんの火花が散ってもいいんだけど、雅紀くんに隠れて先生とイチャイチャするのもいい(笑) (2015年8月26日 23時) (レス) id: 73b16fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：四葉
作成日時：2015年7月22日 20時
