39.ピアスの記憶 ページ39
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A「知って……るんですか？生徒の誰と誰が付き合ってるとか……。」
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探るように、櫻井先生に問う
翔「いや、知らないよ？(笑)だけど今の高校生ぐらいなら普通に付き合ってるやつらなんてたくさんいるんだろ。」
A「そ……ですね。」
翔「いちいち教師がゴチャゴチャ口を挟むことでもないだろ。」
A「…………。」
翔「俺なんか男子校だったからさぁ？ここの学校みたいに教室に女子がいること自体がうらやましい(笑)」
A「男子校だったんですか？」
翔「そう。男くさいったらない(笑)」
櫻井先生は、ふはは…って笑って
懐かしむような遠い目を見せた
大きな目をちょっとだけ細めて
たぶん、自分の学生時代とこの教室を重ねてる
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A「先生は、どうして先生になろうって思ったんですか？」
そう問うと、やっぱり懐かしそうな目を見せて
誰に向けるでもない笑みを静かに浮かべた
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翔「俺、昔はちょー尖ってたんだよ(笑)」
A「え？尖って……？」
翔「今で言うチャラいってやつ？別に悪いことするとかじゃなくって、色んなものに反抗したいって時期あったんだよね。」
A「…………。」
翔「こーんな薄っぺらいカバンにしてみたり、髪の毛茶色くしてみたり。無駄に学校にアクセサリーつけて行ってみたり(笑)」
A「そ……なんですか……？」
今の見た目からは想像もつかないようことを櫻井先生は話し始めて
思い出したように髪の毛を耳にかけると
「ほらこれ。」と左の耳たぶを指さした
翔「今はもうしてないけどね(笑)」
左の耳たぶにはピアスの穴の跡が並んで二つ付いてある
爽やかなのに、どこかちょっとだけダサい感のあった櫻井先生からは
ピアスを付けてるイメージさえ湧いてこない
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さち(プロフ) - 四葉さん！はじめまして！さちと言います。もーﾄﾞｷﾄﾞｷが止まらないです☆私は四葉さんの表現する情景とかがすごい好きです。自分で想像できますもんね？どんどん読み進めていきたいです！いっぱいﾄﾞｷﾄﾞｷさせて下さい（笑） (2015年9月7日 11時) (
レス) id: c724a1f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - kukuさん» 私も学生に戻りたいー！なんなら人生やり直したいー！そんな諦めの人生送ってますけど、妄想だけは諦めてないZE☆ (2015年4月23日 20時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - まみさん» 降臨！降臨っていえば帝王降臨……みたいに感じちゃうんだけど(笑)黄昏る教室ではいつもの教室とはまたちがう雰囲気で……ってことで( ＊｀艸´) (2015年4月23日 20時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - YOHさん» ありがとうございまーっす( *｀艸´)なんとなーくな雰囲気を出したいだけのために無駄な背景描写までしちゃうんだけどね！いや、きっと無駄じゃない！って思ってる！！ (2015年4月23日 20時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - 奈穂さん» 保健室の先生ってEROいイメージしかないんだけどねー、実際保健室に行ってもEROさなんてこれっぽっちもない年配の先生がいたりして|ω・`)穏やかな保健室の空気に惑わされちゃう！ (2015年4月23日 20時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四葉
作成日時：2015年3月28日 17時
