36.幸せオーラむんむん ページ36
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雅紀「ニノ、行かないの？上。」
雅紀くんがヒョイと頭上を指差す
それは3階にある自分の教室のことを指していて
2階の踊り場に立ち止まっている不自然な二宮くんへの、ある意味の催促
和也「行くよ？今ちょっとさぁ、待ってんのよ。」
雅紀「……ぁあ、そゆこと？」
二宮くんのその言葉で、誰を待っているのか、何を待っているのか
何も言わなくても分かってしまってた
二宮くんは、ひとつ上の先輩と付き合っている
その人は野球部のマネージャーをしていて、ひとつ年上なだけなのにすごく大人っぽく見えて艶っぽくて
女の私から見てもうらやましいなって思えるぐらいで────
ひとつ学年が上がったら、私もあんな風になれるのかなって憧れていたけれど
実際、学年が上がったところで
私自身、何も変わったことなんてない気がする
雅紀「ニノだって朝から熱いじゃん(笑)」
和也「俺はいつだって熱いんだよ。本当は熱い男なんだぜ？」
雅紀「はいはい。そーですねー。」
二宮くんをあしらうような雅紀くんの返事と二人の関係に
思わず顔が緩んでしまうけれど
ほんとは私
二宮くんに嫉妬してる部分もあった
和也「相葉さん、今日帰ったら遊びに行くから。てか、泊まってく予定。」
雅紀「え？また夜中までゲーム付き合わされんの？」
和也「金曜日の夜ぐらいいいでしょ？だって、相葉さんちが一番居心地いいんだもん。自分ちより落ち着く(笑)」
「しょうがねぇなぁ。」なんて言いながらも、雅紀くんの顔は嬉しそうで
二宮くん相手にくしゃくしゃの笑顔を見せる雅紀くんに
やっぱり私、嫉妬してる
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階段を上る3年生ばかりにチラチラと視線を投げていた二宮くんが
急にはにかむような笑顔を見せた
その目にはもう、雅紀くんなんか映っていなくて
階段を上ってきた二宮くんのトクベツな人
速水さんしか映っていない
私と雅紀くんは顔を見合わせて、二宮くんを置いてそっと階段の踊り場を立ち去った
チラリと振り返ると、二宮くんと速水さんの幸せそうなツーショットが目に飛び込んできて
私も雅紀くんと話しているときは、あんなふうに誰かの目に映っているのかな
なんて
誰かの幸せを目の当たりにして尚、自分の幸せを感じ取ろうとしてた
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さち(プロフ) - 四葉さん！はじめまして！さちと言います。もーﾄﾞｷﾄﾞｷが止まらないです☆私は四葉さんの表現する情景とかがすごい好きです。自分で想像できますもんね？どんどん読み進めていきたいです！いっぱいﾄﾞｷﾄﾞｷさせて下さい（笑） (2015年9月7日 11時) (
レス) id: c724a1f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - kukuさん» 私も学生に戻りたいー！なんなら人生やり直したいー！そんな諦めの人生送ってますけど、妄想だけは諦めてないZE☆ (2015年4月23日 20時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - まみさん» 降臨！降臨っていえば帝王降臨……みたいに感じちゃうんだけど(笑)黄昏る教室ではいつもの教室とはまたちがう雰囲気で……ってことで( ＊｀艸´) (2015年4月23日 20時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - YOHさん» ありがとうございまーっす( *｀艸´)なんとなーくな雰囲気を出したいだけのために無駄な背景描写までしちゃうんだけどね！いや、きっと無駄じゃない！って思ってる！！ (2015年4月23日 20時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - 奈穂さん» 保健室の先生ってEROいイメージしかないんだけどねー、実際保健室に行ってもEROさなんてこれっぽっちもない年配の先生がいたりして|ω・`)穏やかな保健室の空気に惑わされちゃう！ (2015年4月23日 20時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四葉
作成日時：2015年3月28日 17時
