29.ラッシュアワーの幸運 ページ29
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ぷしゅー
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電車のドアが開くと、ぎゅうぎゅうに詰められてた人たちが一気に流れ始める
いくらその光景に慣れているとは言え
流れに遅れないように着いて行くのに、いつもどこか必死だった
A「あっ……。」
階段を降りる手前で足がもつれて転びそうで
バランス崩した瞬間に
ふわり
体が浮いた
翔「……っぶねぇなぁ(笑)」
A「……ぇ……？」
痛いほどに掴まれた腕に振り返ると、そこには櫻井先生の姿
私の腕をがっちりと掴まえて、ひとつ呼吸を落としていた
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A「櫻井……せんせ……。」
雅紀「もうちょいで階段から落ちるとこだったろ(笑)」
A「ぁ……//」
転びそうになってたことを見られていた恥ずかしさと、目の前に突然現れた偶然に
自分が真っ赤になってるのが分かる
人混みの中だってことを忘れちゃいそうなぐらい櫻井先生だけが視界には飛び込んできていて
騒がしい雑踏の中なのに、先生だけをはっきりと捉えてる
なぎさ「どうしたの？A。てか、櫻井先生じゃないですかぁ//おはよーございます！」
翔「はよ。えーっと……君は確か……佐々木……。」
なぎさ「佐々本です！一本棒が足りませんよ(笑)」
翔「あぁ、佐々本(笑)うちのクラスだってのは分かったんだけど(笑)悪いな、うろ覚えで(笑)」
なぎさ「いいですよ、別に！今日からちゃんと覚えてもらえれば。」
当然だけど櫻井先生は、私に向けてくれる笑顔と同じものをなぎさちゃんも向けていて
なぎさちゃんはその笑顔にすごく嬉しそうにしている
昨日までは私だけの櫻井先生だったのに────
なんて、変な独占欲が湧いてるのは
たぶん、私が勝手に先生を独り占めした気になってただけで
私の感情がおかしいんだと、そう思い込もうとしてた
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さち(プロフ) - 四葉さん！はじめまして！さちと言います。もーﾄﾞｷﾄﾞｷが止まらないです☆私は四葉さんの表現する情景とかがすごい好きです。自分で想像できますもんね？どんどん読み進めていきたいです！いっぱいﾄﾞｷﾄﾞｷさせて下さい（笑） (2015年9月7日 11時) (
レス) id: c724a1f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - kukuさん» 私も学生に戻りたいー！なんなら人生やり直したいー！そんな諦めの人生送ってますけど、妄想だけは諦めてないZE☆ (2015年4月23日 20時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - まみさん» 降臨！降臨っていえば帝王降臨……みたいに感じちゃうんだけど(笑)黄昏る教室ではいつもの教室とはまたちがう雰囲気で……ってことで( ＊｀艸´) (2015年4月23日 20時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - YOHさん» ありがとうございまーっす( *｀艸´)なんとなーくな雰囲気を出したいだけのために無駄な背景描写までしちゃうんだけどね！いや、きっと無駄じゃない！って思ってる！！ (2015年4月23日 20時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - 奈穂さん» 保健室の先生ってEROいイメージしかないんだけどねー、実際保健室に行ってもEROさなんてこれっぽっちもない年配の先生がいたりして|ω・`)穏やかな保健室の空気に惑わされちゃう！ (2015年4月23日 20時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四葉
作成日時：2015年3月28日 17時
