13.私じゃなきゃダメな理由 ページ13
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静かに繰り返される雅紀くんの呼吸を聞きながら
もぞもぞと手探りでベッドの中に紛れ込んだ下着を探す
指先に丸まった下着の生地が触れて、手の中に隠すようにぎゅっと握った
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雅紀「もう着替えんの？」
A「……ん……。」
雅紀「まだそのまんまでいいじゃん。」
A「だけど……お家の人帰って来ちゃったら困るし。」
雅紀「まだ、帰ってこないよ。母ちゃんは今日も夜まで帰ってこない。」
A「そう……？」
雅紀「うん。心配しなくっても大丈夫だよ。もし帰ってきたとしても、ちゃんとドアに鍵だってしてるし。」
A「……うん……。」
雅紀「だからさぁ？もっかいぐらい、いいでしょ？」
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床の上には脱ぎっぱなしにされた制服が見えて
シワがついちゃうな……なんて、こんな場面なのに冷静なこと考えてる私がいる
雅紀くんの体がゆっくりと私に覆いかぶさって
ただでさえ薄暗い部屋なのに、雅紀くんの影が私を包み込んだ
見下ろされた瞳の中には私が映り込んでいて、言葉もなにもないまま
雅紀くんを見つめ返していた
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ザワザワと体の奥が騒ぎ始めてる
私の前髪を掻き上げるように触れた指先に
全てを受け入れるようにぎゅっと目を閉じた
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唇が、唇に触れる
生温かい舌の先が、唇を静かになぞる
雅紀くんがコンナコトをしたいのなら、それでいい
私を好きでいてくれる雅紀くんに嫌われないように
雅紀くんが私に求めることを断っちゃだめなんだって
無意識に怯えていたのかもしれない
だって、雅紀くんのことを好きな女の子なんてたくさんいる
私じゃなきゃだめな理由なんて、自分で見つけられなかったんだから────
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さち(プロフ) - 四葉さん！はじめまして！さちと言います。もーﾄﾞｷﾄﾞｷが止まらないです☆私は四葉さんの表現する情景とかがすごい好きです。自分で想像できますもんね？どんどん読み進めていきたいです！いっぱいﾄﾞｷﾄﾞｷさせて下さい（笑） (2015年9月7日 11時) (
レス) id: c724a1f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - kukuさん» 私も学生に戻りたいー！なんなら人生やり直したいー！そんな諦めの人生送ってますけど、妄想だけは諦めてないZE☆ (2015年4月23日 20時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - まみさん» 降臨！降臨っていえば帝王降臨……みたいに感じちゃうんだけど(笑)黄昏る教室ではいつもの教室とはまたちがう雰囲気で……ってことで( ＊｀艸´) (2015年4月23日 20時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - YOHさん» ありがとうございまーっす( *｀艸´)なんとなーくな雰囲気を出したいだけのために無駄な背景描写までしちゃうんだけどね！いや、きっと無駄じゃない！って思ってる！！ (2015年4月23日 20時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - 奈穂さん» 保健室の先生ってEROいイメージしかないんだけどねー、実際保健室に行ってもEROさなんてこれっぽっちもない年配の先生がいたりして|ω・`)穏やかな保健室の空気に惑わされちゃう！ (2015年4月23日 20時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四葉
作成日時：2015年3月28日 17時
