02.ありふれた幸せの日々 ページ2
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4月の風が頬を撫でる
真新しい制服を着た1年生たちが、不安と期待に溢れた顔をしながら校門を行き交うのを
教室の窓からぼんやりと眺めていた
入学式なんて私たち2年生にはろくに関係ない
ましてや、春休み明けの学校なんて私にはかったるい以外の何ものでもない
そんな、高校2年生になったばかりの朝は
恵まれた天気と春の風に、誰もがみんな
どこか浮き足立ってる
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雅紀「1年生、わっかいなぁ(笑)」
雅紀くんが同じように窓辺に並んで、眩しそうに外を眺めて
そんなちょっとだけバカにした風に、今年入ったばかりの後輩を見て笑いながら呟いていた
A「わたしたちといっこしか違わないじゃない。」
雅紀「俺も去年あんなガキくさかったのかなぁ？」
A「多分、そうなんじゃないの？」
雅紀「えぇーっ！？Aなら違うよ、もっとオトナだったよって言ってくれると思ってたのにぃ(笑)」
A「言わない。雅紀くんだって中学生だったもん(笑)」
ふふん、って笑うと
ふふん、って笑い返す
何気ない会話がどこか幸せで、無意識に笑みがこぼれているのが自分でも分かってた
きっと、雅紀くんだって同じ気持ちなんだろうって
疑う事さえなかった
ふわりと窓から入り込んだ風に目を細めながら
雅紀くんが頬杖をつく
茶色い髪の毛が、ゆらゆらと風に揺れていて
差し込んだ太陽の光に目を細めた顔に、ちょっとだけ心臓がドキッと跳ねた
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雅紀くんとは、高校に入学して間もなく付き合い始めた
何が気に入ったのか私のことを好きだと唐突に言ってきたのは印象的だった
誰かに告白なんてされたことのない私は、それだけで気持ちが浮かれて
雅紀くんに恋するようになったのはあっという間のことだった気がする
同じクラスだった雅紀くんとは、もはや学年での公認カップルになり
きっとこのまま、2年生になっても3年生になっても
雅紀くんとの幸せな日々は続くものだと思っていた
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さち(プロフ) - 四葉さん！はじめまして！さちと言います。もーﾄﾞｷﾄﾞｷが止まらないです☆私は四葉さんの表現する情景とかがすごい好きです。自分で想像できますもんね？どんどん読み進めていきたいです！いっぱいﾄﾞｷﾄﾞｷさせて下さい（笑） (2015年9月7日 11時) (
レス) id: c724a1f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - kukuさん» 私も学生に戻りたいー！なんなら人生やり直したいー！そんな諦めの人生送ってますけど、妄想だけは諦めてないZE☆ (2015年4月23日 20時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - まみさん» 降臨！降臨っていえば帝王降臨……みたいに感じちゃうんだけど(笑)黄昏る教室ではいつもの教室とはまたちがう雰囲気で……ってことで( ＊｀艸´) (2015年4月23日 20時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - YOHさん» ありがとうございまーっす( *｀艸´)なんとなーくな雰囲気を出したいだけのために無駄な背景描写までしちゃうんだけどね！いや、きっと無駄じゃない！って思ってる！！ (2015年4月23日 20時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - 奈穂さん» 保健室の先生ってEROいイメージしかないんだけどねー、実際保健室に行ってもEROさなんてこれっぽっちもない年配の先生がいたりして|ω・`)穏やかな保健室の空気に惑わされちゃう！ (2015年4月23日 20時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四葉
作成日時：2015年3月28日 17時
