炎のゴブレット15 ページ11
唇が離れた。
ドラコ「好きだ」
「ドラコ…」
ドラコ「闇の陣営の復活は近い、そうしたら俺は、死喰い人になる」
「うん」
ドラコ「そばにいられなくなる日が来る」
「うん」
ドラコ「Aの大切な人を傷付けるかもしれない」
「うん」
ドラコ「俺は、マルフォイ家を捨てられない」
「うん」
ドラコ「俺は死ぬかもしれない」
「…」
ドラコ「でも、それでも、好きだ」
ドラコは一言一言、苦しそうに話した。
私はドラコを抱きしめた。
「どんなドラコでも好きだよ」
ドラコは強く私を抱きしめた。
ドラコ「すまない、ありがとう」
その身体は驚くほど震えていて、ドラコの背負うものの大きさを感じた。
少し身体を離して、顔を見合わせて笑った。
今日はカップルがそこいら中でいちゃついているから、廊下を歩く私たちには誰も目もくれない。
天文台もカップルだらけかなと思ったけれど、人はいなかった。
「良かった、誰もいない」
ドラコ「ごめん」
「ねぇ、もう謝るの禁止にしよ？」
ドラコ「だが…」
「だがもでもも禁止」
ドラコ「…」
「良くない？対立し合ってる寮の生徒同士の禁断の恋、なんちゃって」
ドラコ「そういうものなのか？」
「わかんないけど」
私はドラコの隣に座り、肩に頭をのせた。
ドラコは私の手をそっと握った。
好きって気持ちを伝え合っただけで、こんなに違うんだ。
ドラコ「月が綺麗だな」
ドラコが言った。
「…死んでもいいわ」
ドラコ「え？なんて？」
「日本ではね、月が綺麗ですねってI love youって意味なんだよ」
ドラコ「そう、なのか？じゃあ死んでもいいってのは？」
「…言わない」
ドラコ「なんでだよ」
「気になるなら自分で調べて」
私は頑なに言わなかった。
だって、恥ずかしいし。
夜も更けて、私たちはキスを交わしてそれぞれの寮に戻った。
幸せだった。
寮の前に着くまでは。
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雨(プロフ) - ドラコが好きなのでとてもうれしい作品です！！読んでいてとても面白いです！更新楽しみに待ってますね！！ (2023年1月29日 20時) (
レス) id: 4bcc523ea8 (このIDを非表示/違反報告)
sakura(プロフ) - みんみんさん» ありがとうございます！ゆっくりですが更新頑張ります！ (2022年11月21日 22時) (レス) id: 411c1c67d7 (このIDを非表示/違反報告)
sakura(プロフ) - 素敵帽子君さん» ありがとうございます！更新遅くてすみません、頑張ります！ (2022年11月21日 22時) (レス) @page16 id: 411c1c67d7 (このIDを非表示/違反報告)
みんみん(プロフ) - 更新待ってます (2022年10月17日 0時) (レス) @page15 id: fddf938661 (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子君(プロフ) - すごく読みやすいし、次が気になるとっても素敵な物語ですね！！！更新頑張ってください！！ (2022年6月13日 21時) (レス) @page15 id: c489a86344 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sakura | 作成日時：2022年1月11日 21時
