四神の力を使える少女は救済するらしい (ページ9)

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5話(過去編) ページ9

少女は昔の夢を見ていた。

A「…どうせなら、早く死にたいな…」

少女は生贄として神に捧げられていた。そんなことを考えながら数日たった。

少女は虫の息だった。

？「人間はまだこんな愚かなことをやっているのじゃな…妾はこんなものいらぬのにの…」

その声の主は、神だった。

少女は心の中で叫んだ。助けて、と。

神「…面白い！神である妾に生贄である貴様が指図するとは！！」

神は少女を気に入った。

神「貴様には、四神の力と鏡を操る力を与えよう。貴様、名は？」

少女に名はなかった。

神「そうじゃの…『A』はどうじゃ？」

そうして、『四神A』という半人半神が生まれたのであった…。

ー数百年後…ー

神「Aよ、何故貴様は若い見た目をしておるのに、人間の老人のような言葉を使うのじゃ？」

A「そしたら、華里奈様もでありますぞ。」

華里奈「そうじゃったのう」

A「わしは、半分人間であります。人間は年老いていくものですのでわしは、神であって神ではな
いということを表すために老人のような言葉を使ってあるのですよ」

華里奈「ふむ、そうじゃったのか」

少女は幸せだった。

しかし、その幸せは知らないうちに、崩れるのであった。