Valentine ページ7
【高杉said】
「おいAはどこにいる」
Aが鬼兵隊に来てから自室は用意してある。
幹部扱いであり、他と比べても広い部屋だ。もちろん寝具なども揃っている。
が、仕事以外の時間は俺の部屋にいることがほとんどで、夜も一緒に寝る。
今となってはどちらかが声をかけずとも自然とそうなる。
朝もAの起床時に一声かけてくれる
…のだが、今朝はその姿がなかった。
「Aさんなら食堂です」
食堂か…と目的のほうに目を向けると、流れるように隊員が溢れている。
何事だか俺には理解できなかった。
「今日は随分と賑やかでござる」
「万斉こりゃァ何の騒ぎだ」
「行ってみれば分かる」
「Aに美味かった」と伝えてほしいと加えられ、さらに訳が分からなかった。
口元に笑みを浮かべ、ハッキリとしない返答に若干の苛立ちを覚えながらも
未だに込み合う食堂に足を運んだ
「え?私にもあるんスか」
真っ先に聞こえたのは来島のはしゃいだ声だった。
「もちろん。友チョコってやつ?」
それに続いたのは愛おしい彼女の声
「凄い量っスね…」
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作者名:澪桜 x他1人 | 作成日時:2017年12月26日 1時