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(※ほぼ会話文)


ルーク「君たちはまだ、卵の中の雛鳥も同然。殻も破っていない内から、自分の限界を決めてしまうのはナンセンスだ。

美しい囀りも、山脈を飛び越える羽根も卵の中で蹲っているだけでは手に入らないよ」

デュース「ハント先輩………」




モノの例えが凄いが、説得力がある…


ルーク「大丈夫。私にはずっと聞こえているんだ。コツコツと硬い殻を破ろうと奮闘する君たちのくちばしの音がね。

知っているかい?卵の中にいる雛鳥は………殻を破るためにくちばしの先端に硬く尖った卵歯という角のようなものを持っているんだ。

だが、雛が持つ鋭い卵歯は、成長するにつれ失われてしまう」




……なんか頭がこんがらがってきた。

ルーク先輩は私達が理解していないのを見越してか、答えを述べた。




ルーク「つまり、私が何を言いたいかというと……

キミ達にも、卵の中にいる雛鳥(今のキミたち)にしかない鋭い卵歯……”パワー”が、きっとある。

私は……いや、きっとヴィルも。楽しみに待っているんだよ。キミたちが、分厚い殻を破ってくれるのをね」



デュース「今の僕にしかない、強さって……うぅん………」


デュースは自分のパワーは何なのか腕を組んで考える。


デュース「…………。駄目だ。いくら考えても、少し足が速い事くらいしか思いつかない。
頭も、要領もよくない。僕のいいところなんて……」

カリム「お前、そうやって頭で色々考えちまうからよくないんじゃないか?」

デュース「え?」


カリム「自分が馬鹿ってわかってるのに、何で態々脳みそ使って答えを出そうとするんだよ。
お前を見てると、利き手と逆の手で字を書いて、『俺はなんて字が下手なんだ〜!!』って叫んでるように見える。

苦手ってわかりきってることをして、駄目な結果を自分に突きつけて落ち込んでいるっていうか。

そんなんじゃ、自分の良いとこなんか見えてこないだろ。」


ユウ「な、成程……」



ルーク「フフフ、カリム君。キミの瞳はいつも雨上がりの空気のように澄んでいるね。
その真っ直ぐさ。その無垢なる輝き。まさしくそれは君の強さだ。黄金の君(ロア・ドゥール)。」

カリム「? オレ達今、褒められてるか?サンキュー、ルーク!」



ルーク「カリム君の言う通りさ、デュース君。

君の強さはきっと“頭を使う事”ではないんだ」

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やヨリンFEVER(プロフ) - すっごく面白くて、イッキ読みしました!更新再開を心からお待ちしております(`・ω・´)ゞビシッ (5月4日 23時) (レス) @page50 id: dc6c137d93 (このIDを非表示/違反報告)
夜来香(プロフ) - sayyさん» ご指摘ありがとうございます。私の勉強不足でした。コメントありがとうございます。 (2022年12月21日 23時) (レス) @page35 id: 00e954a6c0 (このIDを非表示/違反報告)
sayy(プロフ) - えっと、いきなりスミマセン。少し気になったので訂正だけ…サックスは金管楽器ではなく木管楽器になります。いきなりスミマセン。物語自体はとても好きです。体調に気をつけて頑張って下さい。 (2022年12月10日 0時) (レス) @page35 id: 694cb4f9d7 (このIDを非表示/違反報告)
夜来香(プロフ) - 凛華さん» 返信遅くなってすみません。お待たせしました。更新再会します!! (2022年10月15日 22時) (レス) @page22 id: 00e954a6c0 (このIDを非表示/違反報告)
凛華 - 続きが気になります!五章まででいいので書いてください! (2022年8月30日 17時) (レス) id: e27c5b8e73 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜来香 | 作成日時:2022年2月21日 3時

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