呪術界から歪んだ世界へ 6

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ヴィル「強化合宿についてのミーティングは以上。

早速、レッスンを始めるわよ！」


エース「えっ、レッスンは強化合宿が始まったらじゃないの？」

ヴィル「うぬぼれないで、新ジャガ1号！アンタたちは、歌も踊りもまだまだド素人。
1分たりとも無駄に出来る時間はない」


新ジャガ…随分懐かしい。しかも番号付き…


ルーク「いいね！我らがNRCトライブの旅立ちを祝し、汽笛がわりに1曲奏でようじゃないか！」
エペル「……」



すると、ヴィル先輩はくるっと私達二人を見た。


ヴィル「A達も練習した方がいいんじゃないかしら？それとも余裕があるの？」
ユウ「え、あ…！ す、直ぐに出て行きます」


ヴィル「だったら、CDだけセットしてからでいいかしら？」と私にCDを手渡す
「はい」


皆が其々の立ち位置に立った所で合図が入る






ヴィル「さあ、音楽をかけてちょうだい。『Piece of my world』！」




*


グリムに後任せて、練習に励んだ翌日。合宿初日。


私達は掃除道具一式を用意して、出迎える準備をした。




【オンボロ寮ー玄関】


ルーク「ボンジュール！黒の姫君(プリンセス・ノワール)、ユウ君、グリム君。
これから4週間お世話になるね。よろしく頼むよ」


A/ユウ「「よろしくお願いします。」」
グリム「これもツナ缶の為だ。仕方ねぇんだゾ。」

エペル「お邪魔します………。」


ヴィル「あら、思ったより綺麗にしてるのね」
「ええ。掃除したければ各々でやってください」
ヴィル「わかってるわ」

カリム「おぉ、何か天井が低い屋敷だな。魔法の絨毯に乗ったらすぐ頭をぶつけちまいそうだ。」
ジャミル「はぁ…まず、屋内で飛ぼうとするな」


「屋敷でもないですがね…」
ユウ「(苦笑い)」


ジャミル「すまないが。隣の部屋か相部屋にしてくれないか？」
ユウ「ええ。全然かまいませんよ。」
ジャミル「すまないな…」


心配症のジャミル先輩とは正反対にあちらこちらと玄関を見て回るカリム先輩は、笑っている。



カリム「でも学園内で刺客に狙われたことなんか、入学以来一度もないじゃないか〜」

ジャミル「別にお前の心配をしてるわけじゃない。
お前に何かあれば従者である俺の立場が悪くなる

いくら昨日は大丈夫だったからと言って、今日と一緒じゃないだろ。」



正論だな……




エース/デュース「「お邪魔しまーす/します」」


すると、デュースは片手に持っていた白い箱を私達に手渡した。

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