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二人が出し物に向けての準備をしている一方で…
ポムフィオーレ寮はVDCに参加するメンバーのオーディションが一通り終わり、審査に入った



ヴィル「冷やかしに来たジャガイモとある程度は心得がある素人が半々ってところね。
今年は絶対に負けられない。

まず、審査員の点数が高かった順にソートして……」


ルーク「麗しのヴィル。待っておくれ。既に研磨が済んでいる宝石は当然美しい。
しかし……石ころじみた歪な原石も、磨けば煌めく宝石に生まれ変わる可能性を秘めている。

もしかすると、今キミが手にしている宝石よりもね」


ヴィル「……そうね。ルークの言う通り一番の美しさを手に入れるためにはありきたりな考えじゃダメ。

大切なのは……『原石を磨いた時、どんな宝石に生まれ変わるのか見抜く力』」

ルーク「歪な原石に秘められたポテンシャル。私は最後に踊った1年生達に感じたよ」



ヴィル「え?よりによってあんなジャガイモたちに?」ルークの意見に怪訝な表情を浮かべる。



ルーク「喩えるなら、ヴィル。
君はその輝きで世界中の人々の目を奪う大粒のダイヤだ。
大きな宝石がぎっしりとひしめき合うティアラ。

それも悪くない。でも………大粒のダイヤを囲むように小粒ながら色とりどりの宝石が散りばめられたティアラの方が、より美しく魅力的だと私は思うのだけれど。

勿論、最終決定権はキミにある。戯言と聞き流してくれて構わないよ」




ヴィル「……」
ルーク「でも、一番分かっているのは君自身だろう?もっと革新的なマインドが必要だと。」


ヴィル「……そうね。今年の『VDC』の出場メンバーは……」



この言葉を聞いて、ヴィルは意思が固まったのか、合格者を着々と選んでいく。




*

【翌日ー外廊下】


エース「はぁ、魔法史で居眠りしてたらトレインに見つかって、宿題増やされた〜」
グリム「アイツ、宿題を上乗せする為に、オレ様たちを眠らせる魔法を使ってるに違いねぇんだゾ」

デュース「僕は眠らないように手首に輪ゴムをつけてるぞ。眠くなったら引っ張って弾く」
エース「そこまでするかぁ?」

ユウ「だったら、エースとグリムには先のとがった鉛筆でも立てたら?目覚めがスッキリすると思うけど」
「いいねー。明日からやってみたら?」


エース「いや、そんなの立てたらオレの顔が大惨事になるんですけど!?」
グリム「ユウが段々、Aのように怖い事言うようになってきたんだゾ…」

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やヨリンFEVER(プロフ) - すっごく面白くて、イッキ読みしました!更新再開を心からお待ちしております(`・ω・´)ゞビシッ (5月4日 23時) (レス) @page50 id: dc6c137d93 (このIDを非表示/違反報告)
夜来香(プロフ) - sayyさん» ご指摘ありがとうございます。私の勉強不足でした。コメントありがとうございます。 (2022年12月21日 23時) (レス) @page35 id: 00e954a6c0 (このIDを非表示/違反報告)
sayy(プロフ) - えっと、いきなりスミマセン。少し気になったので訂正だけ…サックスは金管楽器ではなく木管楽器になります。いきなりスミマセン。物語自体はとても好きです。体調に気をつけて頑張って下さい。 (2022年12月10日 0時) (レス) @page35 id: 694cb4f9d7 (このIDを非表示/違反報告)
夜来香(プロフ) - 凛華さん» 返信遅くなってすみません。お待たせしました。更新再会します!! (2022年10月15日 22時) (レス) @page22 id: 00e954a6c0 (このIDを非表示/違反報告)
凛華 - 続きが気になります!五章まででいいので書いてください! (2022年8月30日 17時) (レス) id: e27c5b8e73 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜来香 | 作成日時:2022年2月21日 3時

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