呪術界から歪んだ世界へ 5

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【ユウside】

今日もまた御伽噺のような夢を見た。前回は砂漠の国で煌びやかなパレードだったが、続きはどんな展開になるのだろう…



――――――



辺り一面砂漠だが、所々に黒煙が舞っていた


ユウ「空気が澱んでいる…」


シーンは変わり、青年のアラジンが持っていた魔法のランプはジャファーの手に渡ってしまっていた。



＜アラジン＞ジーニー、よせ


アラジンの叫びも届かぬまま、魔人・ジーニーは城よりも大きくなって城全体が覆われていく


＜ジーニー＞ごめんよ。ご主人交代でね

＜ジャファー＞世界最強の魔法使いジャファーに拍手を

屈辱を味わうがいい



すると、地面から王のサルタンとその娘のジャスミンが土下座の様に地面に座り込んでいた。

シーンはまた変わり、今度はアラジンとジャスミンがジャファーの手によって引き離されてしまった。




〈ジャファー〉王子など大嘘。それが真実

仮面ははがれ その罰は……永遠の追放。あの世へ行ってしまえ



さらば！アリ王子様!!



ジャファーが杖を振りかざすと、砂漠の地面から塔(?)のような建物が現れた。





ユウ「自分が支配者に……？」




――――――



ユウ「………目が覚めてしまった。まだ夜中だ」



窓の外を見るとまだ、朝日は顔を出してはいなく月が空に昇ったままだ

なので、もう一回眠る事にした



――――――


今度は僕がいた世界の夢になった。



ユウ「え？あ、あれ………？」

友人1「お前、何ボーっとしてるんだよ!!」
友人2「早く逃げねぇと……！」


突っ立っていると、物凄い力で友人二人は僕の腕を掴まれながら、その勢いで走り出す。

いきなりすぎてもう訳が分からない…




てか、逃げる……？？誰から？何処まで？


何で二人共焦っているの…？？

何で周りの人間もパニックになっているの？


テロ？事件？




友人2「早くしねぇと……化け物がやって来る！！」
ユウ「化け物…？？」






夢は此処で終わった。

――――――





「……ユ………ウ………ユウ、グリム。起きろ」



ユウ「………あ、おはよう。Aちゃん」
グリム「ふにゃ………。オアシスまで行進かぁ？」


「おはよう。まだ行進まで時間は有る」
アズール「昨日話したでしょう？行進しないために早起きすると。さぁ、行きますよ」





僕らは身支度を済ませると、急いでカリム先輩の部屋に向かった。

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