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ジャミル「なん、だと……?」
この人……私ら来ただけで、何をそんなに驚く必要があるんだ?
余計に怪しくなってきな。
アズール「ところで、カリムさんはどこにいらっしゃいますか?
魔法の絨毯をお届けにあがったのですが……」
ジャミル「えっ、あ、ああ。届け物なら俺が預かろう」
アズール「いえ!結構。
この絨毯は国宝級の逸品です。
後々傷などが発見されて『オクタヴィネルの奴らのせいだ』などとクレームをつけられては困りますから。直接カリムさんにお渡しして、しっかりと検品して頂きたい」
ジャミル「カリムはそんなことは気にしないはずだ。だから俺が預かって……」
アズール「ご安心ください。落とし物に20%にあたる報労金を要求したりもしませんから」
ジェイド「昨晩スカラビアの皆さんに働いた無礼についてもお詫び申し上げたいですし。」
フロイド「手土産にシーフードピザも持って来たしぃ。」
アズール「とにかく、絶対に直接会ってお渡ししたいのです。彼はもう起きていらっしゃいますよね?」
ジャミル「だから、今日は都合が悪いと……って、勝手に入って行くな!アズール!」
会話を聞いていたが…ハイパー先輩、無表情を貫いてはいるが傍から見れば苛立っているのが直ぐに分かる。
ジェイド「さ、三人共。参りましょうか」
フロイド「遅れないでついてきてねぇ。」
ユウ「味方になれば心強いってヤツかな…?」
グリム「あの三人、なんつー強引さだゾ…」
「同感」
あの三人、セールスマンに向いてるんじゃね?押し売り的な。
*
【スカラビア寮ー談話室】
カリム「あれ、アズール?なんでウチの寮にいるんだ?」
……最初とあった時と同じ雰囲気だ。
ユウ達に聞いた証言とは想像も付かないな…
ユウ「いつもの優しいカリム先輩だ…(ボソッ」
アズール「こんにちは。ご機嫌いかがですか、カリムさん。
いやぁ〜〜、いつ来てもスカラビアは素晴らしい。外は雪もちらつく真冬だというのにまるで真夏の陽気じゃありませんか。リゾート開発すれば、大量の集客が見込めそうな素敵なロケーションです」
カリム「おう?よくわかんねーけど褒めてくれてサンキューな!」
逞しい商売魂だな。
アズール「今日はあなたの魔法の絨毯を捕まえたのでお届けにあがったんです」
カリム「えぇっ?アイツまた勝手に逃げ出したのか?そいつは手間をかけたな」
野放し状態なのかよ……魔法の絨毯だぞー
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夜来香(プロフ) - ユリカーンさん» 返信遅くなりました。教えてくれてありがとうございます 訂正しておきました。 (2022年3月23日 16時) (レス) id: 00e954a6c0 (このIDを非表示/違反報告)
ユリカーン(プロフ) - ジャミルさんの名前間違ってません?ジャミル・バイパーがジャミル・ハイパーになってます (2022年3月15日 23時) (レス) @page46 id: a9b4c551ca (このIDを非表示/違反報告)
夜来香(プロフ) - 蔵元絵美さん» 返信返せなくてすみませんでした。この作品を最高と言ってくれて感激です!これからもよろしくお願いします!! (2021年11月29日 0時) (レス) id: 00e954a6c0 (このIDを非表示/違反報告)
蔵元絵美(プロフ) - 初コメ失礼します!何方も好きな作品だったので最高でした!更新待ってます! (2021年10月28日 18時) (レス) @page17 id: 27040a03d7 (このIDを非表示/違反報告)
夜来香(プロフ) - よしかさん» ありがとうございます!これからも応援宜しくお願いします (2021年10月10日 19時) (レス) id: b2ecaa304c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜来香 | 作成日時:2021年10月4日 20時