呪術界から歪んだ世界へ 5

3 ページ12

クロウリー「馬鹿は酷すぎませんか！？」

ユウ「そうだー！そうだー！」
グリム「オレ様達も連れて行け〜〜！！」

エース「すげぇな。ホントに怖いもの知らずだな…Aは…」
デュース「呪いと戦っているから、学園長の事は何とも思っていないだろうな」


周りいる生徒らも学長が口で負けているのが面白いのか、鏡も通らずに高みの見物をしている。



クロウリー「それでは楽しい休暇が台無し……ゴホン。君らは連れて行くには危険な調査になりそうですからここは私が1人で向かいます。

それに、君達は学園に残り、重要な任務にあたってほしいのです」


「あ、やっぱりバカンスじゃねぇか！！」
ユウ「また、調子のいいことを」


クロウリー「勿論。休暇中の食糧の保障は勿論しています。ですから、ナイトレイブンカレッジの存続に関わるとても重要な任務をしてください。


この学園の食堂の火は全て火の妖精の魔法によって賄われています。

彼らは長年、大食堂の暖炉に住み着いているのですが……毎日よく乾燥した薪を与えなければ消えてしまうのです
その火の妖精がいなくなれば、学園は冬のたびに凍えるような寒さに包まれることになります。ね？学園の存続に関わるでしょう」


デュース「そういえば、エアコンもないのに学園内はいつも暖かいと思ってた」
エース「やっぱ魔法だったんだ」


だったら、エアコン買えよ！その位の金持ってるだろ



ユウ「その位、重要な任務ならバカンスなんて行きませんよ。”まともな大人なら”」
「ユウ。コイツに何言っても無駄だ。コイツは自身の事しか考えられない保身馬鹿なんだから」

ユウ「そっか、だから結婚できないんだね」


クロウリー「貴方達、最近私に対して辛辣過ぎません！？」
「事実を言ったまでだ」

クロウリー「それに、私は結婚しないだけなんです！！」
ユウ「それ、独身の人らが言う常套句じゃん」


エース「段々、ユウもこの学園に染まってきてるな…」
デュース「いいような、悪いような…」


クロウリー「ゴホン…今までは長期休暇中も厨房係のゴーストが火の番をしていてくれたのですが…今年は娘夫婦にお子さんが産まれたそうで初孫の顔を見にあの世へ帰省するんだとか」


どういうメカニズムでゴーストの子供が生まれるんだ…？

ユウ「ゴーストに初孫？」
クロウリー「そこは愛が生んだミラクルということなので、深く考えてはいけません」



考えるわ、愛って夢の国かよ。あ、此処夢の国だったわ(遠い目)

4→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す