呪術界から歪んだ世界へ 5

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グリム「ふなﾞっ！オレ様達のご馳走はどうやって調達すりゃいいんだ！？」

「よし。早急に学長に尋問…じゃなかった確認するぞ」

エース「今、尋問っていう言葉が出たよね？」
デュース「僕もそう聞こえたのだが…」

「気のせいだろ」
ユウ「空耳だよ空耳」

エース「闇の鏡の使用は学園長の許可がいるはずだし、鏡の間にいるんじゃね？荷物纏めたら行ってみようぜ」



【鏡の間】


二人の荷物を纏め終え、一緒に闇の鏡がある場に向かうと沢山の人だかりが出来ている。

「さーて、肝心の学長は…っと」


クロウリー「皆さん、闇の鏡に目的地を告げたら荷物をしっかりと持ってください。

転送中に手を離してしまうと、荷物だけ別の場所へ飛ばされてしまいますからね。絶対に無くしたくないものは購買部から宅配便で配送してください」


五人「「「めっちゃ浮かれてるーー！！」」」

「コイツ…アロハシャツ着て一人でバカンスに行くんだな。」
ユウ「浮かれた気持ちを隠す気がゼロすぎる…」

グリム「学園長、話があるんだゾ！」


クロウリー「おや、皆さんお揃いで。どうしたんです？」

「お前、マジでそれ言ってるワケ？」
ユウ「ちゃんと元の世界に戻れる方法探してます？」

グリム「オレ様達の食糧補給はあるのかだゾ！！」


クロウリー「あっ！あぁ〜〜〜！！ いやですねぇ〜ちゃんと探していますし、貴方方の食糧も。

この冬期休暇は、まだ行ったことがない南の地域へ調査範囲を広げようと思ってるんです。私、とっても真面目なので」


コイツ、今『あっ』って言ったって事は、すっぽかしていたな…！！
隣にいるユウもグリムも疑心暗鬼というより、真顔になってる


エース「調査に向かうって格好じゃない気するけど…」
グリム「そうだそうだ！思う存分休暇を満喫する気なんだゾ！」


クロウリー「なにを仰います。南の国ではこれが正装。郷に入っては郷に従え。

冬の寒さを逃れ、南国で穏やかな海を眺めつつハンモックでココナッツジュースを飲む。

そんな優雅なバケーションを満喫しようなんてちっとも思っていませんとも。ええ」



「おい、手前。口で言ったその調査とやらはする気ゼロじゃねぇかよ。聞いた感じ、ちゃんとした旅行プランがあるって事は数か月から計画していたモノだろ？

だったら、少しは仕事する気力もあるはずだ。やっぱり手前は保身馬鹿だな


それでもまだ、調査だって言いたいならうちらも其の南国へ連れてけ！！」

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