休日徊詮 ページ1
【東雲side】
現代で数少ない”確実なこと”といえば、せいぜい三つ。
水戸黄門が勝利すること。
日曜にサザエさんがあること。
そして……
呪術師であり、友人でもある 釘崎野薔薇の買い物が長引くことだ。
今日は久々の休日なので、ゆっくりとしようかと思いきや……
野薔薇が私達三人に向かって唐突に
「アメ横を見たい」と言い出したのだ。
私の横に突っ立ている恵は”これは長丁場になる”という目を私に向ける
…私も恵と似たような事と考えている。
それはもう、悟さんが日曜日の朝、唐突に「A、○○フェスに行こうよ！」などと言い出した並だ。
野薔薇「ねぇねぇ！A、一緒にアメ横の名物 百果園フルーツ食べに行こうよ！」
「…ほんとうは？」
野薔薇「Aに似合う服を探してコーディネートしたい(キリッ」
…だろうと思った……しかも 真希先輩と似たような事いってる……
どうしよう…誘ってくれたのは嬉しいけど…今日は悠仁と一緒に秋葉原に行こうと約束してしまったからなぁ…
すると、近くにいた悠仁が助け舟を出してくれた
悠仁「わりぃ釘崎。Aは俺と行ってみたいとこに行こうと約束してんだ」
野薔薇「あら、それなら仕方がないわね。じゃあ後で待ち合わせにしましょ」
意外だなぁ〜…もっとこう…悠仁と言い合いになると思って覚悟してたけど…必要なかったみたいだ
野薔薇は一人でアメ横に着く電車に乗るため、駅がある方向に向かった
悠仁「よし！A！アキバ行こうぜ！」と私の手を引いて秋葉原に向かおうとしたその時…
ガシッ
誰かに反対の手を掴まれた。 一体誰なんだ？と思いながらも後ろを振り向くと、意外な人物だった
恵だった
私の手を掴んでいたのは
驚いたのは私だけではなく、悠仁も一緒に驚いていた
黙って手を掴んでいた恵の口から意外な言葉を私達に発した。
「え？恵？」
悠仁「伏黒？」
恵「俺も行く」
呪いと悟さんの言動と行動以外で驚いたのは久々なのかもしれない
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作者名：夜来香 | 作成日時：2020年7月19日 17時
