また会いましたねこんにちわ、留年生です (ページ9)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:45,249 hit

求む情報収集できる人、ついでにお片付けが得意な人ページ9

「なるほど、ついに味方を増やしに来たか」

「全くあり得ないよ、あんな香水振り撒いて、僕のAちゃんコレクションに匂いがつくじゃないか、敬人、換気してくれない？」

「聞き捨てならないことばが聞こえたが、取り敢えず換気はしよう」

これなら病院に押し込まれていた方がまだ大分マシだね
久々に表情筋が疲れたよ

「今何となくだが、岡島に近づいて情報を得るやつと、物的証拠を集めているやつに別れている、味方の役を演じているやつだいたい前者だな」

「えー、じゃあまた彼女と対面しなくちゃいけないの？やだなあ」

「文句を言うな、どう考えてもそのほうが適任だろう」

さっきは格好よく覚悟決めたみたいなことを言ったけれど嫌なものは嫌だ

「いいなぁ敬人は、人目を気にせずAちゃんと話せて、僕なんてもう何日話せてないんだろう」

「もともと避けられているからそこまで変わらんだろう」

「そんなことないよ、一応レッスンは普通にしてくれるし、月に何回かは返事してくれるよ」

理由無しに嫌わないあたりが彼女の美点だけど、漬け込まれる要因にもなるんだよね

「お前が行きすぎた行動をしなければあいつが逃げることもないだろう」

「うーん、そうでもないんだよね、彼女勘が鋭いというか、人を見る目があるというか、初対面で何となく人となりがわかるんじゃないかな」

仕事でもその能力は役に立つみたいで、アイドルの相性で複数のユニットの合同レッスンをしているのを見たことがある

「まあ、観察眼はあるやつだな」

「紅朗くんは一発でいい人認定されたらしいよ、僕と初めてあったときは彼の後ろに隠れていたのに、僕の方が善人っぽくない？」

「遠回しに鬼龍を貶すな」

コンコン

「誰だろう？どうぞ」

「英智くん、おや蓮巳くんもいたのか」

「理事長、何か僕に用事が？」

珍しい、理事長が直々に僕を訪ねてくるなんて
いつもは教員のだれかをパシ・・・使いに寄越すのに

「実はな、今お客様が二人いらしているんだが、君にも挨拶をしてもらおうと思ったんだ
下世話に聞こえるかも知れないが、芸能界に席を置くなら会っておくと良いよ」

つまり今のうちに脈を作っておけということか
ここの理事長はわかりやすい

「さあさあどうぞ、うちの生徒会長と副会長です、二人とも、こちらは

東雲夫妻だ」

「「((´・ω・`)？)」」

取り敢えず棚からはみ出しているAちゃんの写真が見つからないか心配だ

片付けるの忘れた