合わせ鏡の合成獣 4（イナズマイレブンオリオンの刻印） (ページ7)

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『…貴女は一体？』

？「もう！とぼけないでよっ。」

目の前の女の子は、クスクスと笑い始める。Aは恥ずかしくなって、顔を背けた。女の子は机の上にお粥を置いて微笑んだ。

？「起きたのなら、皆に声をかけてあげてね。皆、心配してたんだから。」

『…皆…？そうだっ！明日人っ、明日人はっ！』

？「…明日人？誰かしら。」

『…えっ？』

？「まさか、記憶喪失にでもなったのかしら…。」

そう少女が解釈していると、部屋にバンッと爆音が鳴り響いて、ドアから人がゾロゾロと入ってきた。中には見覚えのある顔とそうではない顔があった。

円「起きたんだなっ！良かったぁ。」

吹「良かったよ。」

『…円堂さん。吹雪さん。』

Aがそう呼ぶと皆が顔を傾げた。何かおかしな事を言ったのかと、Aは心配になる。

円「おいおい、お前いつもの調子はどうしたんだよ。」

『…えっ？』

鬼「いつもなら、その憎たらしいような口で俺たちを呼び捨てにするのにな。」

『…私は、一体？』

？「聞いて、皆。」

円「どうした？夏海。」

夏「…響ちゃんは、記憶喪失らしいの。」

しばらくの沈黙。

全「…えぇーーーーっ！！」

驚きの大合唱。Aは、申し訳なさそうに俯いた。

『…な、何かすいませんっ。』

立「いや、こっちの先輩の方がいいですねっ！」

『…ふぇ？』

綱「確かにな、いつもより素直で可愛いぜ。」

『なっ！』

不意に知らない人に可愛いと言われ、戸惑うA。

円「何にせよ、響が目覚めて良かったぜ。」

『あ、ありがとうございます。』

円堂たちはAとひとしきり話した後、練習のため出ていってしまった。部屋で一人になったAはこれまでの出来事を整理する。

『…(私は“響”って言うのね。あと、円堂さんたちが私と同い年。後、知ってる人と知らない人がいる…。)』

＿…ここは、一体？