合わせ鏡の合成獣 4（イナズマイレブンオリオンの刻印） (ページ27)

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『…うん。色々勉強になったよ。』

稲「例えば？」

明日人がキラキラした目で見てくるので、Aは少しはにかみながら答えた。

『あっちの人たちは、こっちより身体能力が高かったよ。何て言うのかな？…一番分かりやすかったのは、足が早かった？かな。』

稲「足が早い？」

『うん。』

そんなこんなでAと明日人は楽しく話し続けた。その後のことは…言わないでおく。

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そして、次の日。Aが響を正式に紹介をした。

『響は私のパラレルワールドの姿です。』

剛「何だよ、Aが戻ってきたんならもう用は無いだろ？」

坂「ま、まさか帰れないんですか？」

剛陣のデリカシーの欠片もない質問に、Aは口を閉ざす。その代わりに響が口を開いた。

響「…そうだ。帰れねぇ。」

剛「意外とおっちょこちょいなん…。」

響「戻る体が死んだからな。」

響の言葉がみんなの心をズバリと切る。その時剛陣は、質問してはいけないことをしてしまったな…と後悔していた。

響「だから、こっちにいるしかねーんだよ。」

剛「…す、すまん。」

響「…別にいい。なれてる。」

響は腕を組んで、仁王立ちをする。その格好ちょっと呆れながらも、Aは他にも説明しようとしたが。

響「じゃあ、後は頼むわ。」

『え？』

響「お前が説明してくれんだろ？」

『…ま、まぁ。』

響「俺、行くとこあっから。じゃあな。」

そういって響はミーティングルームを出ていってしまった。Aはハァ、とため息をついて、渋々と響の説明を始めた。

『…あんな感じで、響は私の逆のような存在なの。』

稲「何か…さ。」

野「あの時のAちゃんみたいだね。」

『…あー、確かに。』

明日人、野坂、Aのいう「あの時」とは、Aがロシアに合流したときに見せた性格のことである。確かにあの時のAは、今の響のように男言葉に挑発的な態度だった。

『あの時は、二人が混じったような感じだったのかな？いまいち良く覚えてないんだよね…。』

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すいません、スランプでこっちがあまり書けませんでした。