合わせ鏡の合成獣 4（イナズマイレブンオリオンの刻印） (ページ17)

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杏「皆さんっ！日本の決勝出場が決定しました！！」

剛「よっしゃあ！」

坂「よかったぁ！」

皆は跳び跳ねたり、手をあげて喜ぶ。そんななか、つくしのスマホがブブッ、っと揺れた。つくしは急いで画面を見た。そこには…。

〈今からオリオンに行ってくる。ついでにアイツも連れて帰るから、心配しなくて良いぞ。〉

つ「ええっ！？」

つくしの大声にその場は静まり返った。つくしは気まずそうに笑った後、急いでスマホの画面を見せた。

つ「大変ですよ！Aちゃんがっ！」

灰「…オリオンに行ってくるだぁ？」

吉「あいつ、ふざけてんだろ！」

つ「と、とにかく止めなきゃ！」

そう言い始めると、丁度響からメッセージが届いた。その内容は。

〈どうせ俺を止めようとしてんだろうが、無理なこった。諦めな～。しかも、もうついたし。〉

全「はやっ！！」

文面でバカにされながらも、響の行動の速さに驚くイナズマジャパンだった。

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その頃、響は…

『…ま、ついてないけど。』

ルースとタクシーに乗って、目的の場所に向かっていた。マリクはミーティングがあるからとユーリに呼び出されたため別れた。ルースは響の書いた文面を見て、顔をしかめた。

ル「あんまり嘘は良くないんじゃないか？」

『仕方ないだろ？あいつらを巻き込まないためだ。犠牲は俺だけで良い。』

ル「そうか…。」

『…俺たちは、情に流されちゃ駄目なんだ。』

響の意味深な言葉にルースは首を傾げながらも、他人の事情に足を踏み入れてはならないと発言を慎んだ。そんなこんなで目的地にたどり着き、響はルースの後に続く。その間、響はルースから新条の事などを聞いた。

ル「君のことだから知っていると思ったよ。」

『…まぁ、色々あるんだよ。実言うと、これ。俺の体じゃねーからな。』

ル「君は現実離れしてるね。」

『二重人格として考えた方が良いかもな。』

ル「じゃあそうさせてもらうよ。」

二人は同時に吹き出してしまった。