オトナリサン２ (ページ5)

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Aさんのことは余り詳しく話さずに、大まかなこれまでの話をすると何故か皆黙ってしまった。神宮寺だけはずっとニヤニヤしてるけど！

「何で皆黙るの…」

「…いや、紫耀のことやからバレてへんて思っとるかもしれんけど。その相手の女の子のことめっちゃ隠すやん」

「俺らが今の話で手に入れたその子の情報って、女の子で髪が長いってことだけだし！」

「いやっ、別に隠すとかそんなんじゃ」

「＿＿＿独占欲、強いんだなあ紫耀って」

岸くんのその一言に、俺は口を噤んだ。

独占欲…？

俺が…？

「つまり、や。その子が体調悪いことに気付けへんくてしかもジンが気付いたから嫉妬したんやろ？」

「紫耀の方が仲良いはずなのに神宮寺に触れられたのが気に食わなかったんだよね〜？」

「気付かない間に、紫耀にとってその子の存在が大きくなって無意識に独占欲が湧いて、素で笑うもんだからキスしそうになった、っていうことでしょ？」

廉や海人、そして岸くんが立て続けに発言するから軽くパニックになる。