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平野さんの顔を見れない。見れないんじゃない、見たくない。
見たら、目が合ってしまったらまた想いが増してしまう気がして怖い。
『__元気な平野さんの笑顔を見れないってなると、少し寂しいかもしれないです』
「少しなの!?」
『あはは、少しかもですね?』
逃げる私を許してください。
「__俺はめっちゃ寂しいけどね」
『っ』
「じゃあ、行ってきます」
すれ違う瞬間、優しく私の頭を撫でた平野さんの掌は温かくて胸がキュ、と苦しくなった。
『ひ、平野さん!』
少しだけ驚いたように振り向く平野さん、ああもうこんなに私を乱すのなんて彼ぐらいしか居ないよ。姿を見ただけで頭が真っ白になるんだもん。
『頑張ってください!行ってらっしゃい!』
言葉が思い付かなくてこれしか言えないけど、
「__めっちゃ頑張れそう、ありがと」
くしゃっと破顔して笑った彼の笑顔に、お隣さんの平野さんとしてではなくアイドルの平野紫耀として歩き出す彼の背中に、
また1つ好きが零れた。
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作者名:みさ | 作成日時:2019年9月1日 3時