オトナリサン２ (ページ23)

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「……え、なに」

髪の毛をタオルで拭きながら姿を表した平野さんに、3人の視線が集まるのも無理はない。

お風呂から上がって来たらガン見されるっていうなんとも言えない経験をしてる平野さんの顔には少しだけ戸惑いが見えた。

「風呂上がりもええ男やな、って思っただけやで」

「…普段の廉そんなこと言わないからびっくり」

「はあ？折角褒めてんのに！」

「24時間良い男だもんね〜紫耀くんは」

「なに、なに。2人ともなに考えてんの！？」

不気味、なんて言いながら私が座っている場所の隣に腰を下ろす平野さんからは石鹸のようなとても良い香りがしてドキリとしてしまう。

「Aさん？」

『な、なんでしょう？』

「…や、何か挙動不審だなって」

『そうですか、？』

ジンさん！！永瀬くん！！私無理かもしれません！！
いつも以上に格好良く見え過ぎる、、こんなに平野さんってキラキラしてましたっけ！？！

、、なんて心の葛藤を表に出すわけには行かず。

『平野さんも一緒にしませんか？トランプ！』

「やる！やりたい！」

雲行きが怪しくなってきたこれからの生活に、少しだけ頭が痛くなったのは秘密。