オトナリサン２ (ページ16)

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「廉も神宮寺も、今日このまま俺の家に泊まるんだけどさ。Aさんも一緒にどう？」

『…え、？』

「1人、怖いでしょ？」

平野さんの優しい声と、真っ直ぐな視線が私を射抜く。なんで、なんで貴方はそんなに優しいの？優しくしてくれるの？

只のお隣さんなのに、私は一般人に過ぎないのに。

『…え、っと』

「＿＿＿紫耀、男3人に女の子1人って流石にきついやろ」

返答に困ってると、永瀬さんが助け舟を出してくれた。

何と答えれば良いのか分からなかったから、凄く助かったしそう言われれば確かにそうだ。

「でも、」

「＿＿まあ、確かに廉の言う通りだね。泊まりはしなくても、ギリギリまでここに居ればいいじゃん」

神宮寺さんがそう言って平野さんの肩をポンポンと叩く。

「＿＿いや、分かってる。分かってるけど、なんて言うか」

口籠る平野さんに私たちは黙って耳を傾けた。

「俺が一緒に居たいだけ、だったりする」

そんな爆弾を落とすなんて誰が予想出来たでしょう。