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__すっかり体調も良くなって、大学生の夏休みを満喫していたとある日のこと。
平野さんから預かった鍵は未だに本人に返せてない。仕事が忙しいらしく、すれ違いの生活を送っているからだ。
友達と軽く飲んで、日付を跨ぐ前にとほろ酔い気分でマンションへと帰ってきたんだけど…
「…か、鍵がない」
手持ちバッグの何処を探しても部屋の鍵が見当たらない。失くしたとかあり得ないからね!?
顔面蒼白のまま自分の部屋の前で突っ立って居ると、スマホが愉快な音を立てた。画面にはさっきまで一緒に飲んでた友人の名前。
「”あんたの鍵らしき物が私の鞄に入ってたんだけど、終電終わってるから明日渡すね”、って」
や、やらかしたぁぁああああ!!!!!
どうやって今日乗り切る?!カラオケ…?
でも今から出ても夜の街って怖いし…
しゃがみ込んで頭を抱えてる私は、エレベーターが止まったことに気付いていなかった。
だから、
「____Aさん?」
久しぶりに聞く彼の声に、びっくりし過ぎて心臓が止まるかと思ったんだ。
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作者名:みさ | 作成日時:2019年8月8日 3時