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「っ、や!」
「…暴れたら悪化する」
ジタバタと抵抗するけど、ほとんど力が入ってない身体は簡単に平野さんに抱え込まれる。
「__ジン、悪いけどコンビニ行ってきてくれへん?」
「言われなくてもそのつもり!適当に買ってくる」
「ごめん、ありがと」
平野さんは私を抱えたままエレベーターに戻り、部屋のある階のボタンを押した。
「…っ、ひらのさん。降ろしてください、歩けます!」
「___歩けへんくてジンに寄り掛かってたやん。今はこのまま大人しくして」
「っ」
いつも優しかった声色じゃなくて、何か今の平野さんの声は凄く冷たく聞こえる。
それがすごく嫌で、すぐ上にある顔を見るのか怖くてギュッと目を閉じた。
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作者名:みさ | 作成日時:2019年8月8日 3時