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…って、見惚れてる場合じゃない。
私も鍵を閉めて、バッグからマスクを取り出して付ける。これ以上悪化しないように念の為。
「失礼します」
ペコッとお辞儀をして、お2人に背を向けた。
エレベーターの前で待っていると、行き先が同じだから仕方ないけど平野さん達も必然的に一緒に待つことになる。
「何食いたい?」
「紫耀決めていいよ、腹減ってんだろ?」
「空いてるからこそ決めれない〜」
なんて平和な会話なんだろう、と思ってしまったのは内緒。
エレベーターが到着して、3人で乗り込んだ。
「Aさん1階でいいの?」
「あ、はい。車持ってないので」
そっか〜、と言って1階に続いて平野さんが押したのはB1。地下の駐車場だ。
ふわっと平野さんの香水の香りと、その隣の男性の香水の香りが狭い室内に充満する。
…ちょっと、熱っぽい時にはきつい状況だ。頭がガンガンする。
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作者名:みさ | 作成日時:2019年8月8日 3時