とばっちり試験 ページ15
構成員756人を抱えるイタリアンギャング、【パッショーネ】。このネアポリスの町のホテル・港の運送会社・建築会社・葬儀屋・レストランなどを支配し、賭博や麻薬のあがりはとてつもなく大きい。
【
「実際ボスの名を知る者は誰もいないし、姿や顔を__」
長ったらしい組織の説明を頭の隅で聞き流しながら考える。あれ、いつの間に私もギャングに入る事になったんだ?私はもう18になる。進学か社会進出か選ぶ瀬戸際に立っている……言わば受験生なわけだが、しかし就職先を探す為にここに来たわけじゃあないんだよ。決して。
私の隣で彼___ブチャラティの後ろを歩くジョルノの様子を伺いながら、心の中でひとり語ちる。せめて丸3日くらいは観光したかった。いや今からでもいい、そうさせて。
運命は私を波乱に巻き込むのが好きらしい。
ーーーーーーーーーー
ーーーーー
「Aも見えていたのか…!では、やはり……」
「うん、まぁそうだね。私もスタンド使いさ」
改めて向き合うと背高いなこの人。ああいや、さすがに仗助くん程じゃあないか……?
これからジョルノがお世話になるだろうその人に「よろしく」と声をかけて手を出すと、こちらこそと言って握手し返してくれた。わあ、良い笑顔。本場のイタリアン・ガイは爽やかさが違う。
目の前の彼も視界の端、つまるところ私の横にいるジョルノも怪我をしていて、それが気になったから手を繋いだまま何となく聞いてみたのだ。
「痛そうなその顔の傷……歯が折れたんだっけ、
【直して】あげようか?」
ーーーーーーーーーー
ーーーーー
……そもそも事の要因私じゃあないかこのバカ
直後にパパッとスタンドを使ってブチャラティの歯とジョルノの腕を【修復】した。ジョルノに至っては本当に何をしたらそうなるんだって程傷口が酷かった。
思いの外二人の反応は新鮮で、私の能力の性質上そういう風に関心されたこともなかったので、えっと、だいぶ照れ臭かったのを覚えている。
気分が良くなったついでに少し調子に乗った。どんな能力なのかと聞かれた時に「いずれわかると思うよ」なんて変にはぐらかしたせいで余計に興味を持ったらしい…ブチャラティはそれもそうだな、これからスタンドを見せてもらうタイミングなんていくらでもあるなんて言って歩き出したのだ
それで私も紹介する、なんて言い出して今に至る。完全に自業自得だった
164人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のの。(プロフ) - チェリブロさん» えええ!!読んでくださってありがとうございます!!(感涙)こちらこそよろしくお願いします(><)もー更新楽しみに待ってます!!! (2019年2月22日 21時) (レス) id: 823b20b1c6 (このIDを非表示/違反報告)
チェリブロ(プロフ) - のの。さん» のの。さん、コメント嬉しいです!ありがとうございます!私ものの。さんの短編集読んでますよ!自分の知っている作者さんにコメント頂けるなんて……これからもよろしくお願いします (2019年2月22日 19時) (レス) id: 575ba94511 (このIDを非表示/違反報告)
のの。(プロフ) - 好きです。これからも更新頑張ってください。ほんとに楽しく読んでます、、ありがとう(((言いたいこと多すぎて何も言えない (2019年2月22日 14時) (レス) id: 823b20b1c6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:チェリブロ | 作成日時:2019年2月10日 20時