鬼蜘蛛の巣食う山 ページ5
日がくれる頃、炭治郎たち四人は隊士が行方不明になっている山にたどり着いた。Aの隣では善逸がガタガタと震えている。
善「ねぇ!やめようよ!今からでも遅くないからさぁ!」
『でも…』
伊「俺が先にいく!お前らは着いてこい!」
そう言って伊之助は先に行ってしまった。Aはそれを見て、
『…ごめん。先にいくね!』
そう言い残して稲妻のように早く、だけど静かに山の中に走り去っていった。それを見た二人は
善「は、はやっ!!?」
炭「も、もしかしてAさんって…階級が上の人…なのか?」
ふとそんなことを考えたものの、炭治郎も山に入っていってしまい、善逸は一人取り残された。
善「…何でぇ!!?」
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炭「あれ?(…Aさんの匂いがしない。何でだろう。)」
伊之助の匂いは残っているのに、Aの匂いが全くもって残っていなかった。炭治郎がその事を疑問に思っていると、いきなり風に乗って刺激臭が炭治郎の鼻を攻撃した。
炭「ぐっ!!?」
炭治郎はたまらず鼻をおおった。すると、
『…炭治郎君、大丈夫?』
炭「わぁ!!…Aさん!?」
音も立てず静かに、Aは現れた。後から来た風がAの髪の毛を揺らした。
『匂い、きつい?』
炭「あ、はい。」
『だよね。…さて、行こうか!』
Aは炭治郎の前を歩き出す。
『伊之助君何処だろねー』
炭「あ、多分こっちです!」
『こっち?』
そう話しながら歩いていくと、案の定伊之助がいた。
炭「伊之助ー!」
伊「おう!女も一緒か!」
『Aだよ!』
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作者名:水無月 歌乃 | 作者ホームページ:http:// kotatan
作成日時:2020年3月21日 18時