呪霊か鬼か 短編集 ２ 【鬼滅の刃】【呪術廻戦】

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「おい！大丈夫か！」


「炎柱様すみません…。何故か身体に力が入らなく…！」


「無理をするな！少し休め！」


はい、と隊士は後ろへ下がる。


(おかしいな、いくら消耗戦と言えども隊士達の疲労が早過ぎる。

まさか血鬼術か？)


杏寿郎は残り少ない動ける隊士達と共に、村人達を守りつつ鬼の返り血を浴びながら斬り続ける。


「杏寿郎！」


「A！どうだ、わかったか？」


「この鬼達は恐らく分身だね。本体がどこかにいる。」


「ふむ！ではその本体を叩かねばならないな！」


「うん、それでね、良い方法を思い付いたから、杏寿郎、私の援護をお願い！」


「うむ！」


杏寿郎はAの周りから来る鬼達を斬り払うと、Aは懐から先程の男性にもらった釘を取り出し、術式を発動する。


『再構築』


『芻霊呪法』


取り出した釘に呪力を込め、一番近くの敵に撃ち込む。


『共鳴り！』


Aの術式が発動するや否や、分身に刺さった釘がパンッと爆ぜ、鬼が弾け飛んだ。


(向こうか！)


Aは少し離れた木の上で感じた自身の呪力に向かって、釘を放つ。


放たれた釘は一匹の鬼に突き刺さると、


「みーつけた」


Aは術式を発動する。


『簪』


大きく呪力が爆ぜると、木の上の鬼はドサっと言う音を立て落ちる。

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